読売ジャイアンツ
5.26(FRI)27(SAT)28(SUN)
阪神甲子園球場
交流戦前最後のカードとなる26日からは甲子園に戻り、巨人との伝統の一戦で締めくくる。その前カードのヤクルト戦(神宮)は2戦目の24日、9回に佐藤輝の逆転2点二塁打で二転三転のシーソーゲームを制した。カード2連勝で今季最多の4カード連続勝ち越しを決めて、同3度目の4連勝。貯金は同最多を更新する13に膨らみ、2位のDeNAに同最多3ゲーム差をつけるなど、首位をひた走る勢いは止まらない。
対する巨人も右肩上がりだ。先週16日から今季最多5連勝など、24日までの直近7試合を6勝1敗。6ゲーム差の3位に浮上してきた。岡本和、大城卓の侍コンビが好調で、20歳のプロ3年目・秋広が攻守に躍動。ベテランの丸、坂本も復調ムードだ。さらに、右太もも裏の肉離れで離脱していた主砲・中田翔が、25日のDeNA戦(東京ドーム)から一軍合流する。
予定先発はともに今季プロ初勝利をマークするなどイケイケの22歳フレッシュコンビ横川、松井が1、3戦目。4勝を挙げる新助っ人左腕・グリフィンが2戦目に控える。対戦成績は阪神がここまで3勝2敗とリードも、ほぼ互角で目が離せない注目の対決だ。
阪神の先陣を切るのは、今季一軍初昇格のプロ2年目・桐敷だ。昨季は一軍で7試合に登板して3敗、防御率5.02だったが、ファームでは13試合で6勝1敗1セーブ、防御率0.72の好成績。今季は8試合で3勝3敗、防御率5.13ながら、5月18日の中日戦(ナゴヤ球場)で8回5安打2失点と好投し、不振でファームに合流した青柳に代わりチャンスをつかんだ。
先週末から一軍に合流した23歳左腕は「一軍は首位。そういうところで投げられるのはうれしい」と率直な気持ちを明かした。ファームでは投げ急ぐ部分や上体が前に突っ込む点を意識したフォームの修正と、直球を課題に取り組んできた。「打たれていた時は思いっきりの良さがなかった。ナゴヤでできていた、勢いのあるピッチングができれば。ファームでやってきたことが無駄にならないように、思いっきり投げたい」と意気込んだ。
対巨人は昨季、一軍で救援2登板の計1回2/3とはいえ、1安打無失点と好イメージもあり「注目されるカード。自分のピッチングができたら」と胸を躍らせた。6戦5勝と好調の大竹、一軍再昇格した21日の広島戦(甲子園)で6回2/3を1失点(自責は0)で今季2勝目を挙げた才木に、勝利でバトンを渡すつもりだ。
報知新聞社/宮崎 尚行