オリックス・バファローズ
10.31(TUE)11.1(WED)2(THU)
阪神甲子園球場
28日に開幕したオリックスとの日本シリーズは、京セラドームでの2試合を1勝1敗のタイで終えた。初戦は猛虎打線が日本シリーズ(S)の球団新記録13安打と爆発して、球界のエース・山本を6回途中で7失点KO。8―0で快勝した。しかし、2戦目は逆に先発・西勇が4回途中で4失点降板。プロ15年目のベテラン右腕が自身のシリーズ初登板で古巣に返り討ちされて、打線も4安打と振るわず、0―8と真逆のスコアで完封返しされた。
第2戦の試合後、「えらい極端な2試合になったなあ」と振り返った岡田監督の表情には余裕があった。続けて、「1勝1敗で、エエと思ってた。まあ、甲子園帰ってからや」と笑った。理想は2勝0敗だったが、五分の星でも上々。本拠地では今季のレギュラーシーズン、36勝23敗3分けの勝率6割1分。クライマックスシリーズ(CS)最終ステージ(S)でも広島を3連勝でスイープした、虎党の大歓声が待つ聖地に戻る優位性を言葉ににじませた。
ともに今季、リーグ最高の防御率(阪神…2.66、オリックス…2.73)を誇った両軍。開戦前はロースコアのきっ抗した投手戦が予想されたが、蓋を開けてみれば想定外のスタートとなった。甲子園の3試合はDH制でないぶん、ここまでの2試合ほど大味な打撃戦にはなりにくいとしても、ともに2ケタ安打を記録した打線の勢いをどちらが維持できるかは、ひとつのポイントになりそうだ。
阪神は主力野手全員が日本S初安打をマークし、より力みなく打席に立っていける。その中で、キーマンとなりそうなのが中野だ。初戦で3安打2打点し、2戦目も2安打。計7出塁と攻撃のけん引役となっている。CS最終Sは1安打と振るわなかったぶん、「日本シリーズは何とかしようという強い気持ちをもっていたので、2試合はいい仕事をできた。いい流れで(甲子園での)打席を迎えられると思う」と手応えを示した。
今季はシーズン164安打で、DeNA・牧とともにリーグ最多安打のタイトルを獲得。虎のヒットメーカーのバットが好調なのは、心強い。「甲子園の初戦を取る、取らないで流れもだいぶ、変わってくると思う。もう1回、気を引き締めて、何とか甲子園の初戦を取っていけるように。(自分が塁に)出る、出ないで雰囲気が変わる。もっともっと塁に出て、相手バッテリーにプレッシャーをかけながら、自分のバッティングをできれば」と中野。今季ラストの甲子園で、思いっきり暴れ回る。
報知新聞社/宮崎 尚行
10/31 | 11/1 | 11/2 |
甲子園
神-オ
18:00開始
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神-オ
18:00開始
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