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広島投手陳に完封負け

阪神が広島投手陣に完封負けを喫し、4連敗。負け越し数は11年ぶりに15まで膨らみ、首位巨人と20ゲーム差となった。

阪神先発・能見は初回先頭打者 赤松に初球を叩かれレフトへの二塁打に。その後、一死3塁で梵のセカンドゴロを平野が本塁へ悪送球して1点を先取された。

4回には二死1・2塁から迎に右中間2点適時二塁打を浴び、6回にも迎のタイムリーヒットで追加点を取られて、能見は6回6安打4失点(自責3)で交代した。

中4日の広島先発バリントンは、時折走者を背負うもののシンカー気味に沈むチェンジアップが有効に決まるなど8つの奪三振で阪神打線を翻弄する。2回の一死3塁も新井良が三振を取られてチャンスを生かせない。バリントンは6回101球を投げて、4安打無失点で降板した。

阪神は7回表 継投に入った広島サファテ、河内を攻めて二死満塁とするが、鳥谷がレフトフライに倒れ、どうしても得点出来ない。

その裏、入団2年目で支配下契約を結んだ阪神ロバート・ザラテが一軍初登板。いきなり四球と自らの失策・ボーク絡みで無死満塁として、菊池の右前安打などで決定的な3点を奪われた。しかし、堂林を見逃し三振に打ち取るなど、最速154km/hの速球で存在感を十分に示した。

「ザラテはかなり緊張してた。ストライク先行とボール先行では投球の質が違った」。和田監督は、期待の左腕に一定の評価を示す。チームは、これで今季最多の借金15となったが、「向こうが少ないチャンスをモノにしたゲーム。一試合で一気に15は返せない。打者はボール球に手を出さない!とか、基本的なところをキッチリやるしかない!」と話し、改めて原点回帰を誓っていた。