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岩貞 完封!スカッと快勝

岩貞の素晴らしい投球をベースに鳥谷の先制打と本塁打で主導権を握った阪神が、先発全員安打など久しぶりの理想形で会心の勝利を飾った。

今季3敗(対戦防御率0.87)と苦手の東京ヤクルト先発・山中に対し、阪神は板山・鳥谷で1・2番を組むなど思い切ったオーダーで臨む。サブマリンの浮き上がる球にどう対処するか?が焦点となる。

初回3者凡退で滑り出した阪神先発・岩貞は、2回裏 先頭4番 山田への死球と鵜久森の左中間二塁打で無死2・3塁とされる。雄平・西浦を連続空振り三振、西田を歩かせて満塁となるが、投手の山中をフルカウントから空振り三振に仕留めて辛くも脱出した。

3回表 阪神は、北條の投手強襲安打と犠打・板山の中前安打で一死1・3塁として2番 鳥谷が右前適時安打で先取点を奪う。「打ったのはスライダー。ゆるいボールに上手く対応する事が出来た」。鳥谷 敬内野手は、このヒットで12年連続100安打を記録した。

岩貞は、捕手・原口の巧みなリードもあって打者の内角をどんどん突く強気の投球でツバメ打線に立ち向かう。3回裏には坂口の内野安打から一死2塁となるが、川端・山田を退けた。

5回表 阪神は、鳥谷が山中の内へ甘く入った変化球を捉えてライトへ弾丸ライナーで飛び込む7号ソロ本塁打で1点を加える。「打ったのはスライダー。まずは自分が塁に出て、チャンスを作ろうと思って打席に入った。次の1点を取りたいところだったし、良い一本が打てたと思う」と鳥谷 敬内野手が振り返る。。

山中は失点はしたが、ピンチにも強気な投球が目立ち決して内容は悪くなかった。5回(79球)を投げて 6安打 4三振 1四死球 2失点も、試合展開上やむなく代打を出されて交代している。

6回表 ヤクルト2人目・松岡が2四球と荒木のヒットで無死満塁のピンチを迎える。北條は右飛に打ち取り、3人目の村中に交代するが、9番 岩貞の叩きつけた当たりがサード頭上を越して左前適時安打となり、阪神に追加点が入った。(岩貞はプロ初打点)

7回表にはレフト線二塁打の高山を置いて4番 福留がライトスタンドへ 10号2ランを放ち、阪神が5対0とする。「打ったのはフォーク。高山が塁に出てくれたので、自分も後ろへチャンスを繋いで行って、最低でも引っ張った打球で走者を進められるようにと思っていた。右方向へしっかりと打てたし、そういう意識が良い結果に繋がったと思う」。福留孝介外野手は、会心の一撃に納得の表情を浮かべる。

その裏  岩貞は西浦の内野安打と代打・飯原の左二塁打で一死2・3塁とされる。坂口の投ゴロは拙い挟殺プレーとなるが、守備固めに入っていたファースト森越のカバーリングが効いて 辛うじて走者を刺し後続も打ち取ってピンチを切り抜けた。岩貞は最後まで投げ切って、5月27日(対巨人・東京ドーム)以来 プロ2度目の完封勝利をあげている。9回(130球)4安打 8三振 4四死球 無失点の内容だった。

香田勲男投手コーチが3年目左腕を評する。「打者の近いところをどんどん攻めていたね。(山田には死球も与えたが)そこを攻めないと、あれ位の打者は抑えられない」。

ヒーローインタビューでも岩貞祐太投手は、少し控え目だった。「チームも連敗してたし、一球一球全力で行った。捕手のリードがあってこその結果だと思うし、沢山点を取ってもらって楽に投げる事が出来た。(適時打は)たまたまです。何回もチャンスで回って来て打ててなかったけど、今日は飛んだところが良かったのかな?」。

「(山中には)前回・前々回とフライアウトでやられてきた。(全員でゴロを打とうと)片岡コーチが徹底して指示を出していた。片岡に感謝だね」。金本知憲監督は担当コーチを讃える。2番に据えた鳥谷が結果を出し主砲・福留も本来の働きをしたが、「若手が作ったチャンスをベテランが返す。こういう野球がやりたかった」と終始ご機嫌だった。