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打線全開で好発進!

序盤から好機を掴んだ猛虎打線は鮮やかに天敵ジョンソンを攻略したが、終盤守備の破綻で冷や冷やの白星発進となった。

雨の影響で予定より30分遅れで始まった開幕戦。広島先発・ジョンソンに対して阪神は高山・上本の1・2番、糸井・福留・原口のクリーンアップで臨む。初回第1球を叩きつけた高山が遊撃内野安打で出ると上本も強行して二塁強襲安打。糸井四球でいきなり無死満塁となり、4番 福留・遊ゴロ併殺打の間に先取点が入った。続く原口の左中間適時二塁打で更に1点を取った阪神が幸先良く2点を先行した。

「打ったのはストレート。(福留)孝介さんが1人返してくれて回ってきたので、少し楽な気持ちで打席に入ることが出来た。しっかりタイミングを合わせて、初球からいけるように準備していた。何とかしてもう1点欲しいところだったし、一振りで捉える事が出来て良かった」。オープン戦終盤、状態を悪くしていた原口文仁選手だが、公式戦初打席で結果が出て胸を撫で下ろす。

3年連続開幕を任された阪神先発・メッセンジャーは、2回裏二死から安部に二盗を許した直後8番 石原に一塁手の頭上に落ちる不運な適時内野安打を浴びて失点するが、徐々にリズムを作り始める。

4回表  阪神は無死1・2塁から3番 糸井がジョンソンの外角変化球を左中間へ運ぶ2点適時二塁打で広島を突き放す。更に一死満塁となり7番 鳥谷の中前適時安打で追加点を奪った。移籍後初安打初打点の糸井嘉男外野手が振り返る。「打ったのはカットボール。ここで追加点取るんだ!という強い気持ちで打席に入った。上手く捉える事が出来た」。プロ14年目にして初のサードで開幕を迎えた鳥谷 敬内野手も「打ったのはツーシーム。1番から良いカタチで繋いで回ってきた打席だったし、自分も繋いで行こうという気持ちだった」と話している。

サードの失策から始まった4回には、糸井のライト線適時安打に広島ショート田中の失策まで飛び出して更に2点を加えた阪神。7対1となって広島ジョンソンは、この回途中まさかの降板。3回2/3(94球)8安打5三振5四死球7失点だった。

「打ったのツーシーム。上本が必死に右打ちして進めてくれて回ってきた打席だったので、走者を返す事が出来て良かった」。早くも3打点目を稼ぎ出して、糸井の口調も滑らかである。

メッセンジャーは球数も多く決して絶好調な感じではなかったが、味方の強力援護もあって冷静に要所を締める。5回裏には二死満塁となって4番 新井を迎えたが、落ちる球で空振り三振に仕留めている。だが、表に押し出し四球で阪神が7点リードとした後の6回裏 北條の失策絡みで無死1・2塁となり、7番 安部・代打エルドレッドに連続適時安打を浴びて、桑原の救援を仰いだ。(このあと、原口の失策で更に1失点)

ランディ・メッセンジャー投手は、5回0/3(125球)を投げて7安打8三振3四死球4失点。「今日は寒かったり試合開始が遅れたりしたけど、心配してられないし、相手も同じだと思って、上手く気持ちをコントロールしてマウンドに上がったよ。開幕戦という特別な緊張感のある中だったけど、ゲームを作るピッチングができたことは良かったね。あと、幸運にもこれだけの点を取ってくれた野手のみなさんに感謝しないといけない」と振り返っている。

7回裏 広島は4番 新井が阪神・桑原から左越えに1号ソロ本塁打を放ち3点差と迫る。阪神は4人目・高橋を投入して後続を凌ぐが、8回裏に登板したマテオが二死1・2塁で投ゴロを一塁へ悪送球。2点差となった。度重なる拙守は、今後の大きな課題としたい。

苦しい展開になった阪神だが、9回表 途中出場・大和の左前安打を足掛かりに4番 福留が右中間スタンドへ1号2点本塁打を放って漸く決着をつける。最後は新守護神と頼むドリスで逃げ切り、10対6で阪神が昨季優勝の広島を破った。2年目の金本阪神は、嬉しい開幕戦初勝利だ。

「向こうに流れが行くところで打てて良かった。とりあえず一つ勝てて、疲れも飛ぶでしょう」。貴重なダメ押しアーチを放った主将・福留孝介外野手は、ホッと一息ついていた。

1番 高山に糸井・福留・原口が揃って3安打。オープン戦で今一つだった打線が最高のスタートを切った。移籍した年の開幕戦でヒーローインタビューに答えた糸井は言う。「色んな意味で大事な試合で活躍出来て良かった。緊張したけど必死に振り抜いて、タイムリーになって良かった。(これからも)一戦一戦必死に戦うだけだと思っている」。

「まぁ、疲れました」。嬉しい開幕戦初白星に金本知憲監督は、安堵の表情だ。「一つ突破しました。奢らず、気を抜かず、気を引き締めてやります」と今後の抱負も自らに言い聞かせるように話していた。