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剛腕復活 「一安心」

両先発が抜群の内容を見せた投手戦も、リリーフが崩れた阪神が大量点を失って長期ロード最終戦を落とした。

巨人先発・ドラフト2位ルーキー畠に対して前夜同様の打線で臨む阪神だが、初回は糸井・上本・福留が3者三振に倒れる。2回表はロジャースが四球を選ぶも5番 中谷が二ゴロ併殺打。投げるバランスとテンポの良い畠は、真っ直ぐが走り、カットボール・スライダーも共に切れて、阪神打線に付け入る隙を与えない。

阪神は、スランプ脱出が待たれて久しい藤浪が先発。先頭 ・陽岱鋼を159km/hの直球で3球三振のスタートも初回はマギー・阿部にヒットを許した。それでも、本来の球威を武器に得点を防ぐ無難な立ち上がりを見せる。4回裏には先頭 坂本勇への四球から捕手・坂本誠のパスボールが絡んで一死3塁とされるが、村田・亀井を連続三振に斬った。

6回表 そこまでノーヒットの阪神は先頭7番 北條が12試合連続安打となるレフトフェンス直撃の二塁打を放って、漸くチャンスを作る。坂本が送り藤浪は倒れるが、糸井は四球で二死1・3塁となって金本監督は上本に代打・伊藤隼を起用。しかし、伊藤は低めフォークに空振り三振と倒れて先取点はならなかった。畠は7回(99球)まで投げて、1安打11三振2四球 無失点。素晴らしい投球の前に猛虎打線は、完全に脱帽だ。

藤浪は快調なペースで6回まで巨人打線を抑えていたが、7回裏 一死で村田にスライダーの抜け球を背中にぶつける死球。代走・重信に盗塁を決められた直後、6番 亀井に右中間へ適時二塁打を浴びて とうとう先取点を与えてしまった。この後 一死1・3塁とピンチを広げられて藤浪は、桑原のリリーフを仰ぐ。

桑原は、8番 小林にプッシュ気味のセーフティースクイズを決められ2点目を献上。更に畠の代打・脇谷の右前安打で一死満塁となり1番 陽にも中前2点適時安打を浴びて、ほぼ勝敗が決した。更に代わった石崎も不運な野選や4番 阿部の犠飛で失点を重ねて1イニング6失点では、もはや阪神に反発する力は残っていなかった。

大きくリードした巨人はマシソン~カミネロと繋いでゲームを締め、6対0で阪神を下す。自己最多11奪三振と好投のルーキー畠は4勝目をマークしている。阪神は今季10回目の完封負け。僅か2安打で得点圏のチャンスは一度きりと言う完敗に終わった。

巨人は勝負どころでの代走・重信起用が当たり、その揺さぶりからビッグイニングへと繋げた。阪神としては一死も取れずに降板した桑原の不調が大きな誤算だったと言える。

藤浪晋太郎投手は、淡々と振り返った。「やはり、7回(のピンチで)しっかり粘れないと勝てない。ああ言う苦しいところで粘ってこそ。あそこで代えられてるんじゃまだまだだと思う」。6回1/3(106球)3安打 9三振 4四死球 3失点。「(村田への死球は、疲れとかではなく)指にかからなかったという感じ。(今日は概ね)ボールのタッチも良かったし、感じも良かった」。勝てなかった悔しさを滲ませながらも、一方では漸く良い時の感触が蘇って来た手応えも口にしている。

「(藤浪は)6回までの姿を見てると一安心と言うか・・。(7回裏 村田への死球はスライダーの抜けだったけど)亀井の後、長野で(暴投はストレートが)抜けたでしょ。だから、ちょっと。もう、嫌なモノが出る前に代えてあげようと言うか? ・・ 次回(の登板も)ありますね」。金本知憲監督は藤浪について一通り喋っていたが、打線について質問が来ると「晋太郎の話だけにしようか?」と自ら質疑を打ち切った。ルーキーに捩じ伏せられた内容が余程悔しかったのか? 指揮官は忸怩たる思いを胸に関西へ帰還。これで、夏のロードが全て終わった。