中日ドラゴンズ
4.12(FRI)13(SAT)14(SUN)
阪神甲子園球場
平成最後の甲子園開幕戦を、5点差をつけられながら、梅野のサイクル安打という歴史的快挙で白星発進した。本拠6連戦2カード目は、与田新監督率いる中日だが、ホームの大声援を背に更に勝ち星を積み重ねたいところだ。
カード頭を託されるのは、前回5日の広島戦(マツダ)で、6回4安打2失点の好投で日米通算100勝を達成したメッセンジャー。「甲子園のマウンドで投げるのは久しぶりだから楽しみ。雰囲気を楽しめればいいね」と、残り4勝の日本通算100勝にも照準を定める頼れる助っ人右腕は、いつも通り静かに気合いを見せた。
打線は、9日のDeNA戦で15安打12得点と爆発するなど、復調の気配が更に漂ってきた。その中でも選手会長の梅野は、サイクル安打に加え、打率でリーグ首位を争うほどの好調ぶり。2日の巨人戦(東京ドーム)で走塁の際に、左足薬指を骨折しながら強行出場を続けているとは思えない活躍だ。守備でも自慢の強肩で盗塁をことごとく刺しており、まさにチームの中心と言える。「あしたも勝つバイ」と、スタンドのファンとともに絶叫する瞬間が待ち遠しい。
また、1、2番は日替わりの中、新キャプテンの糸原が、本来の調子を取り戻しつつある。矢野監督は「色々な選択肢があるというのも、ある意味うちの強みだしね。シーズンに入っても、変わっていくことは全然あることだと思うから」と固定できないことも前向きにとらえている。その他、上本、鳥谷、木浪、北條、近本と候補が多いだけに、起用は矢野監督の腕の見せ所だ。
相手先発はプロ3年目で初の開幕投手を務めたサウスポー・笠原。決め球のチェンジアップが大きな武器だが、今季2試合に登板して、いまだ勝ち星はなし。抜群の安定感を誇るメッセンジャーだけに、先手を奪えば勝機はぐっと近づいてくる。