中日ドラゴンズ
10.1(FRI)2(SAT)3(SUN)
阪神甲子園球場
秋風が吹き始めても、グラウンドはむしろ熱を帯びる一方だ。首位ヤクルト、3位巨人との三つどもえの優勝争い。矢野監督はシーズンの佳境に入り、率直な心境を吐露する。
「プレッシャーはずっとある。あって当たり前。でも、(優勝争いの)プレッシャーがあるだけありがたい」
泣いても笑っても、この1か月ですべてが決まる。一戦も落とせない戦いが続く。勢いをつけられるかどうか、1日からの中日3連戦(甲子園)は重要だ。その先陣を切るのは、ドラ2左腕・伊藤将。先発ローテが再編され、中7日の登板間隔で好相性の竜退治に臨む。新人サウスポーは9月23日の同カードで7回2安打1失点の快投を見せるなど、今季2試合対戦し、1勝0敗、防御率0・64を誇る。8勝目を挙げれば、球団新人左腕では1967年・江夏豊(12勝)、1986年・遠山昭治(8勝)以来、3人目の快挙だ。「(記録を)意識した中で勝てるように頑張りたいと思います」と鼻息は荒い。
2戦目に先発予定の髙橋も同月18日の中日戦(甲子園)で7回2安打無失点&10奪三振の快投で今季初勝利を挙げ、好イメージを抱く。3戦目の先発が見込まれるガンケルに至っては、今シーズンはドラゴンズ打線に対して2試合で2勝0敗、防御率0.68と文句なしだ。矢野阪神は圧倒的な竜キラーの3投手を投入して、一戦必勝を図る。
打撃陣の活性化も大きなポイントだ。「打線で勝つっていう試合を作っていかないと、なかなか頭ひとつ抜け出るというところにはなりにくい」と指揮官。後半戦に入り、1番打者・近本が調子を上げ、首位打者争いを繰り広げる。上位打線で塁上をにぎわせているだけに、中軸が奮起できるか。4番を担う大山は昨季10月に同シーズンの月間打率では、最高の打率3割3分3厘(99打数33安打)をマークし、4本塁打、23打点を記録した。主砲が再び「ミスター・オクトーバー」と化せば、勝利に近づくことは間違いない。矢野監督は悲願の16年ぶりリーグ優勝へ、力を込める。
「本当に残りも少なくなってきている。大きなことは言えないですけど、僕たちの戦いからみなさんに元気を届けて、そして最後には優勝します」
チームスローガンは「挑・超・頂―挑む超える頂へ―」。その言葉を体現する勝負の1か月が本拠地甲子園で幕を開ける。
10/1 | 10/2 | 10/3 |
甲子園
神-中
18:00開始 |
甲子園
神-中
14:00開始 |
甲子園
神-中
14:00開始 |