広島東洋カープ戦
9.5(FRI)6(SAT)7(SUN)
阪神甲子園球場
歓喜のクライマックスが近づいてきた。甲子園で迎える広島3連戦。ここで決まる可能性もある。先陣を切るのは大竹。カープキラーがマジック減らしの旗手となる。今季も5戦4勝1敗と好相性。通算でも13勝2敗で、大好物だ。先月12日の同戦(マツダ)では4回0/3を9安打7失点でKOされたが、相性の良さは変わらない。
2戦目は門別が先発予定。飛躍を期待された今季は2勝4敗で防御率4.65と満足のいく結果は残せていない。一軍では6月4日・日本ハム(エスコン)以来、3か月ぶりの先発。その間に中継ぎで3登板を重ね「しっかり自分の思っているところに投げられた球もあった。しっかり次に生かしていければ」と語る左腕。やっと巡ってきたチャンスで進化を証明する。
3戦目は才木。12勝はリーグトップタイで防御率1.66はも同トップ。「2冠」を突っ走る2本柱の一角はハーラートップタイの13勝目を狙う。2年前の前回Vでは優勝決定試合で先発。当時とは立場も成績も違う中で、戦うVウィーク。「今年はしっかり(ローテを)回れている。夏も暑いけど終わりかけなので、最後ここから。継続して最後までやり切れたらいい」。先発陣の先頭で、V奪還を決める。
打線は日替わりヒーローが生まれる毎日。2日の中日戦(バンテリンD)では熊谷が2安打2打点と存在感を見せつけた。3日の同戦は敗れたものの、高卒4年目の中川が2号ソロ。レギュラーが固定されていない遊撃、左翼を中心に高いレベルで競争が続く。中川が「チームに貢献することだけ考えている」と言うように、甘えは一切ない。
対広島戦は今季すでに14勝6敗。すでにシーズン勝ち越しを決めているが、中村奨、ファビアン、小園、モンテロと固定された上位打線は脅威だ。さらにここ4戦で6番に座る菊池は9月の打率が5割7分1厘と絶好調。下位にも佐々木ら、パンチ力がある打者が並ぶ。決して侮れる相手ではない。CSで対戦する可能性を踏まえれば、苦手意識を植え付けることも大切になる。
2年ぶりリーグVはもうまもなく。チーム一丸で、甲子園で決める。
報知新聞社/直川 響