中日ドラゴンズ戦
9.14(SUN)15(MON)
阪神甲子園球場
リーグ優勝こそ決まったが、日本一へ向けて大切な戦いは続く。中日2連戦(甲子園)。3連休中で、家族連れを含めた多くのファンに雄姿を届けたい。初戦の先発を託されるのは才木だ。防御率1.62はリーグトップ。12勝は同2位とエースにふさわしい投球を見せている。8月は5試合の先発で4勝0敗、防御率2.10で月間MVPを受賞。「前半と比べるとものすごく内容もよくなってきた。オールスター期間中にメカニックを修正できたところに要因があるのかな」。手応え十分の終盤、初の個人タイトル獲得に向けても大事な登板になる。
2戦目はプルペンデーとなる可能性が浮上。来たるポストシーズンに向け、さまざまな可能性を試すには絶好の機会で、競争も激化してきた。守護神・岩崎、中継ぎエース・石井は登録抹消中。
育成出身のルーキー・工藤、昨オフ現役ドラフトで巨人から加入した畠ら、ここまで不本意な結果に終わっている選手にとっては、大きなチャンスでもある。
野手陣もタイトル争いを意識する季節になってきた。本塁打、打点はともに佐藤輝がリーグトップで森下が続く。佐藤輝は球団の日本人では2005年・金本以来となる40本塁打を射程に捉えている。「優勝が決まったら意識することになるのかな」と語っている本塁打数への思い。ファンの夢を乗せた一発を、甲子園で描いてみせる。
近本は盗塁数がリーグトップ。安打数も1位の小園に2本差(個人成績は全て13日の試合前時点)に迫る。13日の巨人戦(東京D)で自身4度目のシーズン30盗塁に到達。球団史上2人目の快挙となった。「コンディションと相談しながら、しっかり頑張っていきたい」と語る4年連続盗塁王への道。7年目を迎えた虎のリードオフマンが、足でも魅せる。
対する中日はCS進出へ向け後がない状況。一戦も落とせない中で、なりふり構わず挑んでくるはずだ。特に田中は今月の打率が5割超えと絶好調。岡林らと形成する上位打線は足も絡めた攻撃も仕掛けてくる。今季も阪神戦で3割3分3厘をマークしており、猛虎を苦しめた主砲・細川。その前に走者をためないことも大切。消化試合にはしない。甲子園のファンに熱いプレーで、恩返しする。
報知新聞社/直川 響