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超攻撃型打線も…二神無失点デビュー

必勝を期して挑んだ伝統の一戦に大量失点で出鼻を挫かれた阪神が、流れを掴めないまま4連敗を喫し借金は7と膨らんだ。

先制は巨人。立ち上がり不安定な阪神メッセンジャーは先発マスク今成との呼吸も今一つで、初回二死1・2塁から6月・月間MVP阿部と、高橋由・エドガーにタイムリー3連打を浴び、澤村にも押し出し四球を与えて、いきなり重い4失点を背負った。

2回にも谷にレフトスタンドへ特大の一発を食らうなど更に2点を失って、今季最短2回(74球)7安打6失点でKOされた。「早い回での降板で中継ぎ陣に負担をかけることになり申し訳ない」と、メッセンジャーはうなだれる。

マートンを今季初めてセンターで起用する攻撃型布陣の猛虎だが、調子のあまり良くない巨人先発・澤村をなかなか捉えられない。4回に鳥谷・新井貴の連打と巨人・坂本の悪送球で1点は返すが、再三の好機もボール球に引っ掛かるなどフラストレーションが溜まる展開だ。

それでも巨人を上回る12安打を放ち、懸命に攻勢をかける阪神。7回表には今成、浅井、マートンの3連打で無死満塁と千載一隅のチャンスを迎えるが、鳥谷押し出し四球の1点のみ。新井貴が見逃し三振に倒れた後、巨人はリリーフ山口を送ったが、腰に強い張りを訴えた金本に代打が告げられる。前打席で痛めた様子で、今後が気がかりだ。

4点差でも西村ーマシソンを注ぎ込んだ巨人だが、最後まで諦めない阪神は9回表二死から平野、鳥谷が連打で1点を返す意地を見せ、6対3で敗れた。

「あと一本出ていたら…」。無念さを滲ませる和田監督だが、「選手の何とかしよう!という強い思いは感じた」とナインの気迫を称える。

悔しい敗戦の中で、2番手としてプロ初登板を果たした3年目のドラ1・二神が、2回を1安打無失点と好投で一軍デビュー!一筋の光明となった。その後の鶴ー加藤ー渡辺も追加点を許さず、ナイスリリーフを見せている。