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マートン4安打の活躍 7-1 の快勝!

打線好調の阪神が前夜に続く前半のビッグイニングで主導権を握り、7対1で打ち勝った。

千葉ロッテ先発・唐川に対して阪神は、初回二死からレフト線二塁打の鳥谷をマートンが中前安打で返し、1点を先取する。

「打ったのはスライダー。先制のチャンスで打ててよかった」と話したマートンだが、3回の第2打席にも右中間適時二塁打を放ち、追加点。更にこの後二死満塁から「追加点が欲しかったので、走者を還せるようにコンパクトなスイングを心掛けていた」と言う新井良太内野手が走者を一掃するレフトフェンス直撃の二塁打で続き、5対0とした。

阪神・メッセンジャーは初回から二死満塁とされるなど制球面に苦しみ、3回裏には一死満塁から清田の中犧飛で1点を失う。あわや長打の大飛球だったが、センター大和の美技で最少失点に留める事が出来たのは幸いだった。

メッセンジャーは球がバラつき、ファールで粘られて5回まで毎回走者を背負うが、藤井彰苦心のリードもあって7回途中まで何とか耐え抜いた。「今日を含め過去3登板とも最初の3イニングで80球以上投げてしまった。アンビリーバブル!でも、1失点だけで切り抜けられたことはよかった」。6回2/3で146球も投げて、8安打5四球ながら今季6勝目をマークしたランディ・メッセンジャー投手の強運ぶりは健在である。

捕手が江村から川本に代わって唐川は持ち直していたが、前夜の悪夢を払拭したい阪神は7回一死2塁で鳥谷のレフトフライを荻野貴が捕り損ねるエラーと6番DH今成の右前安打で突き放した。「打ったのはカーブ。昨日、今日とチャンスの場面で凡退していたので、この打席では絶対に打つんだという強い気持ち」がようやく実った今成亮太選手の嬉しい今季初打点だ。

メッセンジャーの後は加藤ー安藤とベテランで繋いだ阪神が、7対1と快勝した。前夜の3安打に続く4安打と打ちまくったマット・マートン外野手は、ヒーローインタビューで『絶好調か?』と訊かれて「ボチボチでんな!」と答えたが、和田 豊監督は「西武ドームではダメだったけど、千葉の前日練習(移動日)から兆しはあった!」と話した。

「昨日と同じくチャンスで今成が凡退した後で良太がよく打った!」と新井良を絶賛した指揮官だが、この試合でもバント失敗など精彩のない大和については、「チームが勝ってる内に修正しないと…」と手厳しく、真の2番打者に成るための試練だと捉えて奮起を促した。

阪神13安打に対して千葉ロッテは10安打。 スコアの上では『圧勝』でも、「ロッテは相当粘り強い!何点あっても安心出来なかった」とパ・リーグ首位チームの見えない圧力を実感。今後の戦いに向けて、和田監督は兜の緒を締めていた。