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効いた!ゴメ&マー連発 !

いきなりの先制パンチがアドバンテージとなって阪神が粘り強い試合運びで逃げ切り、CSファースト・ステージを1勝1敗のタイとした。
           
もう後がない阪神は1番に鳥谷、福留・ゴメス・マートンでクリーンアップを組む本来のカタチに戻して巨人先発・菅野に立ち向かう。初回二死2塁から4番 ゴメスが左中間への先制2点本塁打を放ち先制すると、続くマートンも初球真っ直ぐをレフトポール際へ2者連続となるCS1号ソロアーチを打ち込んだ。

「打ったのはスライダー。今、自分のすべきことは、打席の中でベストスイングをすること。そして、意識の部分では積極的にスイングしていくことを心掛けていたんだ。(菅野には)レギュラーシーズンで抑えられることが多かったけど、打席では意識してないし、今までのことは関係ない!」。手応え十分のマウロ・ゴメス内野手が話せば、続いたマット・マートン外野手も、「昨日は悔しい敗戦だったから、その悔しさをぶつけるんだ!という気持ちで試合に臨んでいる。(菅野は)好投手だし、自分にとって良いボールが来たら積極的にスイングして行こうと考えていたんだ。今日の一球目から良いファースト・スイングができたよ!」と声を弾ませる。

勝つか引き分けでファイナルステージ進出が決まる巨人は、長野・阿部・亀井のクリーンアップ で坂本を7番に下げた。阪神先発・メッセンジャーから1番 立岡が右中間三塁打で出塁して、片岡の三ゴロで簡単に1点を返す。

阪神は2回表 7番 江越の右二塁打から一死3塁とするが、メッセンジャーの三ゴロで江越が突っ込み本塁憤死。『当たりGO』のプレーだとしても、タイミングとしては無謀な走塁に思われた。

メッセンジャーも不安定な立ち上がり。先頭・坂本に四球を与えた2回裏は菅野のバントを併殺に取り、片岡・阿部のヒットで二死1・3塁とされた3回裏は亀井を左飛に抑えて、何とか凌ぐ。

4回表  ピリッとしない菅野から江越・藤井の連打で一死1・2塁とした阪神。ここでメッセンジャーの送りバントが菅野の3塁悪送球を誘い、1点が入る。菅野は4回まで投げて、巨人はリリーフ陣に繋いだ。

5回裏  メッセンジャーは、四球と長野の中前安打で二死1・2塁。4番 阿部を迎えるが、三邪飛に取ってピンチを逃れた。6回表の阪神は今成の右中間二塁打から二死満塁と巨人3人目・宮國を攻めるが、2番 上本が中飛に倒れ、共に得点とならない。

メッセンジャーの球数が100を超えた7回裏 先頭の代打・アンダーソンに速球をレフトスタンド最前列へ運ばれるソロアーチで2点差に迫られる。インパクトの瞬間には平凡な左飛かと思われた打球がまさかの本塁打となって、メッセンジャーが思わず苦笑いを浮かべる。

「ヒットは打たれたけれども、しっかりと捉えられた打球は少なかったし、どの球種も調子はよかったと思う。フジイさんがいつも通り  僕のピッチングを助けてくれた。サインに首を振ったのも数回しかなかったからね。フジイさんのリードは本当にグレートジョブだったよ!」。7回(121球)9安打7三振2四死球2失点。ランディ・メッセンジャー投手が再三走者を背負う苦しい内容ながらも、しっかりと試合を作った。

阪神は8回裏  高宮〜安藤と繋ぐ。安藤は二死から坂本に左二塁打を許すが、代打・村田を遊ゴロに打ち取った。9回表 一死満塁の絶好機をマシソンに阻止された阪神は、福原で逃げ切りを図る。代打・高橋由に右中間二塁打を浴びて一死2塁のピンチとなるが、苦手の片岡は打ち取り、3番 長野には二遊間へヒット性の打球を飛ばされた。これを代走から守備についたセカンド大和がダイビングで追いつき一塁へ送球!間一髪アウトとなるこの試合最高のビッグプレーで締め括った。

「行ける!と思ってなかった。ファーストでは微妙だったので、サードのオーバーランを狙っていたけど、あまり出てなかったので一塁へ投げた。(アウトに出来たのは)たまたまです」。昨季のポストシーズンに続き、守備で魅せた大和(前田大和)選手が超美技を振り返る。

王手をかけていた巨人は11安打を放ちながら、チャンスであと一本が出なかった。阪神も12残塁と拙攻は相変わらずだが、4対2と何とか徳俵で踏みとどまり、勝負は最終戦へと持ち越される。好リードの藤井彰人捕手は、「(メッセンジャーの調子は)シーズン中と同じ感じ。いつも通りのカーブだった。まあ、メッセはカーブが武器だから…。真っ直ぐが速い分、フォークとカーブは極端に違うから(そうした変化球は)狙わないと打てないと思うヨ」と話す。

「(初回の攻防がキーになると言う思いがある中で)あの2発が大きかった。鳥谷の出塁率ということで、いつもの打順に戻したが、しっかり球を見極めて(四球で)トリが出た事で打線にリズムが出来たと思う。今日は負けでも引き分けでも(敗退)というゲームだったので、グラウンドへ立つ前に悲愴感だけは持たず、とにかく全力で行こう!と(選手に話したが)その通りやってくれたと思う」。和田 豊監督は興奮醒めやらない様子だ。決着は第3戦に持ち越されたが、「ウチの勝ちパターンである先行逃げ切りへ何とか持って行けるように。持って行けなくても、最後まで諦めない試合をしたい。何れにせよ、明日ももう一回引き締めて勝負したい!」と決意を語っていた。