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守備のミスから失点重ね、ついに借金生活
とうとう開幕以来の借金生活に突入してしまった。これまで勝率5割で迎えた8戦に6勝2分けと、土俵際で踏ん張ってきたが、9度目は持ちこたえられなかった。
しかも、負け方が最悪だ。2点リードで迎えた8回、2番手・橋が先頭打者にヒットを許すと、続く大島の一塁ゴロをゴメスがはじいてエラー。少なくとも二塁封殺はできるはずの打球だったが、無死一、二塁となり、さらに暴投で二、三塁とピンチを広げる。一死後、ドリスにスイッチするも、平田の二塁ゴロの間に1点を失った。
本来なら、1点差の9回は守護神・マテオの出番だが、ドリスが続投。マテオは股関節を痛めたとの一部報道もあり、登録抹消にはなっていないが、登板は控えたかったのだろう。
イニングまたぎについて、ドリスは「そういうのは関係なく投げた」と言ったが、先頭の堂上に四球を与えると、犠打を決められ一死二塁。代打・野本に左前適時を浴び、同点とされた。
ベンチはここで4番手・榎田にスイッチ。遠藤を遊飛に打ち取り、走者を進めることなく二死に…と誰もが思った次の瞬間、鳥谷がまさかの落球。芝に足を取られたようにも見えたが、「そういう問題じゃない」と本人は言い訳しなかった。
榎田にも動揺があったのか、次打者・大島に死球をぶつけて満塁とすると、代打・藤井の犠飛で勝ち越された。左翼・高山がヒット性の当たりをダイビングキャッチし、犠牲フライにとどめたのだが、その裏、得点できず、結局はその１点が決勝点となった。
「フライを捕れんようじゃ、野球にならん。プロ野球じゃない。恥ずかしい。あり得ない。高校生に笑われる。フライで2試合、落とすなんて、あり得ない」
試合後の金本監督は怒り心頭といった感じで言い放った。「フライで2試合…」というのは、日曜日のDeNA戦で、梶谷の高々と上がった内野フライを原口、ゴメス、今成が“お見合い”し、2点適時内野安打としてしまったことを指したものだ。延長12回引き分けに終わったから、正確には試合を落としたわけではないけれど、終始、主導権を握っていただけに、負けに等しい引き分けだった。
らしくないミスの続く鳥谷について、高代ヘッドコーチは「誰が見てもそう」と一言。久慈内野守備走塁コーチは「コメントのしようがない」と口をつぐんだ。
ゴメスのエラーも失点に絡んでおり、監督は「主力がミスしたらダメ。若いヤツの積極的なミスならアレだけど。使ってるオレが悪いんだけど、野球になりません」と言って取材を打ち切った。
打線も2回の3点だけで、その後、走者を出しながらも追加点を奪えなかった。きょうで9試合連続1ケタ安打。守備も攻撃も、何とか負の流れを止めなければならない。
