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1000奪三振!粘投も及ばず

連敗脱出へ盤石な投手リレーで相手に隙を与えなかった巨人が、気迫で阪神を上回り8連敗を阻止した。

巨人は、過去対阪神4戦3勝無敗の高木勇が先発。3試合続けて鳥谷を1番で起用する阪神は、2番 板山や下位には高山・大和らを並べて攻略を図る。一方、10年振り7連敗でトンネル脱出が命題となる巨人は、阪神・メッセンジャー用に脇谷とルーキー重信の1・2番。4番クルーズを外して坂本・長野・亀井でクリーンアップを組んだ。初回は、両投手が3者凡退で立ち上がる。

メッセンジャーは2回裏 長野の遊撃内野安打と四球で一死1・2塁とされるが、7番 岡本を三ゴロ、小林誠も一直に抑える。しかし、次の3回 一死から脇谷に右中間二塁打を浴びると2番 重信の中前適時安打で先取点を許した。打者走者は一二塁間で挟殺となるが、続く坂本が高めに浮いた変化球を捉えてレフトスタンドへ10号ソロを打ち込み、巨人が2点のリードを奪った。

序盤を完璧に抑えられた阪神も反撃に入る。4回表 先頭1番 鳥谷はカウント1-1からの外寄り変化球を逆らわずに左へ運び約2週間振りとなる4号ソロ本塁打で高木から1点を返した。不振に苦しみながら「いろいろ考えて」打席の中でも試行錯誤を繰り返している鳥谷 敬内野手だが、「何とか一本出て、良かったと思う」と話している。

バットで狼煙を上げた鳥谷だが、その裏の守備では亀井の遊ゴロを一塁へ悪送球。今季7個目の失策から一死3塁のピンチを招く。ここは、メッセンジャーがパワーピッチで7番 岡本を一邪飛に打ち取った後、小林は歩かせて投手の高木から三振を奪い難を逃れた。

6回表 阪神は二死から鳥谷が右中間二塁打を放ちチャンスを作るが、2番 板山は二ゴロに倒れ、同点機を逃す。高木勇は7回(107球)まで投げて、3安打7三振 無四球1失点。緩急はもちろん、内外角を上手く使い分ける丁寧な投球で阪神打線に的を絞らせなかった。片岡篤史打撃コーチも、「(高木は球に)力があった。いつもより飛ばしてたんじゃないかな? 逆ダマもあったけど、捉え切れてない」と脱帽だ。

巨人が継投に入った8回表。2人目・マシソンに対して阪神ベンチは代打攻勢をかけるが、今成・新井良が倒れるとメッセンジャーはそのまま打席に入って続投となった。「マシソンからは(なかなか)点が取れない。(自軍の)中継ぎも不安定だし、最終回にかけようと」指揮官は判断したようだ。メッセンジャーは、その裏 坂本に次いで亀井からも三振を奪って来日外国人投手史上4人目となる通算1000奪三振を達成している。

9回表 連敗脱出へ満を持して送った巨人守護神・澤村の前に、阪神は鳥谷・板山があえなく連続三振に倒れる。福留はライト線へヒットを放ち一発逆転の場面を作ったが、ゴメスはサードライナーに終わり2対1で敗れる。巨人は7連敗でストップ。阪神は勝率5割で交流戦を迎える事になった。

原口文仁捕手が「尻上がりだった」 と評したメッセンジャーは、8回(123球)6安打7三振3四球2失点で今季初完投も報われず、4敗目を喫した。「ほろ苦いと言うか?・・・坂本の本塁打は、唯一フォークが浮いてしまった。あの失投が悔しい。(好投も報われなかったけど)これが野球の辛いところだ」。それにしても、来日1つ目の三振が巨人の高橋由伸 現監督から。「最初も1000個目も巨人戦。そんなに長く(日本で)やるとは思ってなかったネ」と積み重ねて来た足取りに感慨深げなコメントも残している。

「今日は(メッセンジャーを打線が)見殺しという感じかな?(高木の投球は)捉えているのに振りが鈍い。デーゲーム対策をしないと・・・昨日と全然違うでしょ?体のキレを出すとか、準備。身体が起きていない感じがする」。この日は僅か4安打。金本知憲監督は、特にデーゲームで振るわない打線に首を捻った。「(11試合振り久々マルチ安打の鳥谷についても)まだまだ。結果は出たけど、最後の三振がね。まだ、自分のタイミングじゃない。トップを作るのが遅い。(交流戦も鳥谷が)一つのカギでしょう。やっぱり、上位打ってもらわないといけない打者。ヘイグもそうだし。コウスケ(福留)も落ち気味だ」と話す。

「昨日一昨日ああいう勝ち方だから、今日は取らないとね。岩貞がカバーしてるけど、藤浪・メッセで勝たないと・・・」本来のカタチにならない。勝率5割に戻った事については、「やっぱり(選手を)育てないといけないけど、ミスして(勝てる試合を)落としてるし、ボクのミスもある。(五分の戦いで)よくやってる!と言う見方もあるが、まぁーこれから!と言うところですね」と話し、『超変革の道半ば』を強調していた。