試合情報

一軍試合速報

TOP > 試合情報 > 一軍試合速報

FlashPlayerのバージョンが低いか、インストールされていません。

  • 最新のスコア
  • テーブルスコア
  • 試合経過
  • ベンチ入り選手
  • 選手コメント
  • 戦評
  • 熱狂メーター

悪夢3タテ!バネにする

初回先頭打者本塁打で鮮やかに先制した阪神だが、中盤 投手陣が好調巨人打線に捕まって逆転され、史上初の対巨人開幕カード3連敗を喫した。

開幕3戦目でベンチが早くも動いた。昨季韓国で17勝を挙げた巨人先発・ドミニカ出身のサンチェスに対して、阪神は大幅な打線改造。近本を1番に据え、糸井・マルテ・福留のクリーンアップ、ボーアを6番に下げて臨む。早速初回、近本が2ボールからの3球目・カットボールを捉えてライトへの先頭打者アーチをかけ、阪神が鮮やかに先取点を奪った。

今季初ヒットが初回先頭打者本塁打となった近本光司外野手は、「思い切り強くスイングすることを心掛けて打席に入った。初回から先制点を取る事が出来て良かったし、良いイメージを持って次の打席以降も集中していきたい」と話している。

阪神先発左腕・ガルシアに挑む巨人は、初戦のヒーロー吉川尚に代えて高卒3年目弱冠20歳の湯浅を1番でプロ初スタメンに抜擢する。初回3者凡退でスタートしたガルシアは、2回裏 岡本・中島の連打で無死1・2塁とされるが、6番 陽を遊ゴロ併殺に取るなどピンチを脱した。

4回表 阪神は、糸井のヒットなどで二死1・2塁として6番ボーアに繋ぐが、ボーアは中飛に倒れる。その裏 巨人は先頭・丸が中前安打で出塁。4番 岡本はセンター右へ1号逆転2ランを豪快に放り込んだ。一死後、陽の右越え二塁打の後、7番パーラの中前適時安打で追加点。この後、二死2・3塁となって湯浅の代打・北村がプロ初ヒットとなる左前適時安打。坂本も中前適時安打で続いて、巨人が一気に5点を奪い取る。

ガルシアは4回(79球)を投げて8安打4三振3四死球5失点で交代。コンビを組んだ捕手・坂本にとっても痛恨のビッグイニングとなった。オネルキ・ガルシア投手は、「点を取られたイニングが全てだった。ボールが高めに集まってしまい、それを巧く捉えられてしまった。先制してもらったのに悔しい。今日の投球を反省して、次に向けてもう一度自分を信じてやっていきたい」と話して、無念の表情を浮かべている。

5回裏 阪神は2人目・守屋を送るが、二死1塁で7番パーラにライトへの2戦連続アーチとなる2号2ランを浴びて7対1と大差をつけられてしまう。

阪神は6回表 糸井のヒットと2四球で二死満塁とする。ボーアを迎えるところで、巨人・原監督はサンチェスから左腕・高木にスイッチ。左投手に苦しむボーアは二ゴロに倒れて反撃出来ずに終わった。少しでもリラックスして打席に立たせたい!という首脳陣の配慮で6番に下がったボーアだったが、この開幕3連戦は12打数無安打。次カードからの奮起を期待したい。

7回裏には、前日プロ初登板で苦汁を舐めたルーキー小川が3人目で登板し、4番 岡本以下3者凡退で見事にリベンジ登板を果たした。8回裏は、谷川が前日被弾したパーラから3者三振を奪う好投で、やはり溜飲を下げている。

試合は、そのまま7対1で終了。まさかの3連敗スタートとなった阪神だが、打撃陣では糸井が前日のマルチヒットに続いて3安打と気を吐いたのが、明るい材料だ。糸井嘉男外野手は、「ヒットが出ているのは良い事だけど、チームの勝ちに繋がっていないので。明後日から球場も変わるので、切り替えて戦って行く」との決意を示した。

低調だった打線だが、井上一樹打撃コーチは、「みんな頑張って調整して来たけど、ベンチが騒げるタイムリーだったり、勢いに乗れるような一打がなかなか生まれなかったというのは悔しい。120分の3ではあるけど、開幕の重みと言うのが、みんなの硬さを生んだところもあった。挑戦者の気持ちのつもりが受け身になってしまって流れを持ってくる事が出来なかった」と3連戦を振り返っていた。

「練習試合の後半から、みんなの状態が上がってないまま開幕に入って… 流れ自体が良くなかったので。それやったら(打順を)変えてみようかな?と」。矢野燿大監督が、苦しい胸の内を明かす。「(サンチェスに関しても)そこまで難しいとは思わない。向こうが良いというより、ウチの状態の方かな?(宿敵に3連敗だが)3戦共ね、チャンス潰した後にやられてるケースが殆ど。ウチの良さがちょっと出せなかった。良いスタートを切りたかったけど、これをバネにしてやるしかない!」。

どうやら、バイオリズムの悪い時期に開幕を迎えてしまったようだが、これが逆襲への礎となればそれで良い。シーズンは、ほんの序ノ口。ショータイムは、これからだ。