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陽川ありがとう!秋山3季振り10勝

いきなり満塁アーチの速攻で主導権を握った阪神が、その後も攻撃の手を緩めずに大量得点を奪い DeNAにリズムを与えないまま捻じ伏せた。

新型コロナ感染防止実証実験でスタンドが埋まった秋晴れ・デーゲームの横浜スタジアム(観衆24537)。DeNA先発・井納に対して阪神は、前夜先発・糸井に代えてサンズを5番に入れた。初回阪神は糸原・右中間二塁打、マルテ・四球、サンズ・左前安打で二死満塁として6番 陽川がスライダーを捉えてレフトスタンドへ先制6号グランドスラムを放り込む。井納は初回から44球と苦しい立ち上がりとなった。

「みんなが良い流れで回してくれたので、積極的に打って行く事を意識して打席に入った。それが良い結果に繋がってくれたし、先制する事が出来て良かった」。陽川尚将内野手自身は初めてだが、今季チーム7本目。球団通算では200本目という記念の満塁本塁打となった。

阪神先発は、3年振り2桁勝利にリーチをかけた秋山が坂本とコンビを組む。DeNAは2番ショートでドラフト1位ルーキー森がプロ初スタメン。前夜のクリーンアップから3・5番を入れ替え、3番ロペス・5番ソトの並びに変えて臨む。初回3者凡退スタートの秋山は、2回裏先頭オースティンに左中間二塁打を浴びるも後続を退けた。

3回表 阪神先頭・陽川は、真っ直ぐを左中間深い所へ運ぶ2打席連続の7号ソロ本塁打を放って、阪神が5対0とする。陽川尚将内野手は、「先頭打者だったので、チャンスメイクする意識で打席に入った。追加点を取る事が出来て良かった」と振り返っている。DeNA・井納はこの回限りで降板。3回(85球)7安打3三振3四球5失点と波に乗り切れないままに終わった印象である。

4回表 DeNA2人目・武藤から阪神は糸原・マルテの連打で無死1・2塁とする。大山は倒れたが、代走・小幡の三盗も決まった一死1・3塁から5番サンズの右中間適時二塁打。陽川・申告敬遠の後7番 木浪の左犠飛で、この回2点を追加している。適時二塁打のジェリー・サンズ外野手が振り返る。「打ったのはストレート。みんなが塁に出てくれて、小幡のナイス盗塁もあったから何とか外野まで飛ばして走者を返したいと思っていたよ。自分の仕事が出来て良かったね」。

その裏DeNAは、先頭ロペスが秋山の真っ直ぐを捉えてレフトスタンドへ2試合連続となる11号ソロ本塁打を叩き込む。これが、日本球界での通算1000安打目。日米それぞれで1000安打以上と言う偉大な記録が生まれた。試合後には、感動のセレモニーも行われている。

阪神は、5回表にも一死満塁から4番 大山の中前2点適時安打。続くサンズの2打席連続適時二塁打。更に一死満塁となり7番 木浪の三塁線突破2点適時安打など打者一巡で一挙6得点とビッグイニングを作る。「打ったのはシュート。横浜スタジアムだし、何点あっても良いと思うので、追加点を取る事が出来て良かった」と、タイトル争いの中で82打点に伸ばした大山悠輔内野手が話す。直球を仕留めた木浪聖也内野手は、「走者を返すだけの場面だったので、積極的に打ちに行く気持ちで打席に入った。しっかり打つ事が出来て良かった」と振り返った。

大量援護を貰った秋山だが、6回裏 先頭・中井の左中間二塁打に続き4番オースティンの左中間へ豪快に運ばれる20号2ランを浴びるなど、DeNA打線に連打を許した。秋山はこの回までで交代。6回(85球)8安打4三振 無四球3失点と試合を作った。

阪神は7回裏から谷川〜馬場と繋ぎ、9回裏には能見が登板。二死を取ったところで今季限りでユニフォームを脱ぐ藤川がマウンドへ。DeNAも元チームメイトの大和を代打に送る。大和は内角直球をレフトポール際へ御礼と惜別の4号2ランを放ち、スタンドは大いに盛り上がった。藤川は笑顔を見せ、続く途中出場・中井を見逃し三振に斬って締め括る。阪神が13対5の大勝で引分けを挟み今季初の6連勝を飾っている。

「(藤川投手が締め括って)いつも以上に嬉しい気持ちになった。10勝がかかっていたし、序盤からたくさんの援護を頂いたので、何とか期待に応えようと一生懸命投げた」。ヒーローインタビューは10勝目をマークした秋山拓巳投手だ。3シーズン振りの2桁勝利だが、「助けてもらってばかりの勝ち数っていうのもあったので、もっと良い投球をして勝てるように頑張っていきたいと思う」と語り、反省を滲ませる。

2打席連発5打点と強力サポートの陽川については、「本当に自信をつけさせてくれたので、後で御礼を言っときます」と話したが、インタビュアーに催促されて、思わず「陽川ありがとう!」とマイクを持ちながら笑顔で叫ぶ場面も。それでも、投球内容には納得していないのか?次のように語った。「次回は、もっと来季へ向けて信頼されるようなピッチングが出来るように、また今日から頑張っていきたい」。