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記録尽くめの最終戦で原口を送り出す
今季最終戦は初回の攻防から見どころたっぷりだった。先発の村上は最多勝、最多奪三振、最高勝率の投手3冠を狙える位置につけている。中5日で迎えたマウンドで初回は無失点。三振も1つ奪った。
打線もいきなり甲子園を沸かせた。先頭の近本が2塁打を放ち、中野の進塁打で1死3塁。チャンスを作ると3番の佐藤輝がレフトへの犠牲フライで先制点を叩き出す。これが節目の100打点目。大台に乗せた。
村上は2回と3回にも三振を奪う。これでトータル139個目、奪三振数のトップに立った。
打線も3回に2死から佐藤輝の内野安打、大山の四球で走者をためると前川が右中間へ待望の今季1号本塁打を放つ。CSと来季へつながる一発だ。
5回には1死2塁から佐藤輝がライトポール際にアーチを描く。ファンの誰もが本塁打に期待する異様な雰囲気の中できっちり打つのがスターの証。文句なしの一振りで40本塁打に到達した。
効果的な本塁打による6点の大量援護を受けた村上は7回を投げて2失点。しっかり試合を作った。
その裏の7回2死1塁の場面では今季限りでの引退を表明している原口が代打で出場。しっかり3球スイングし、8回からはファーストの守備にも就いた。9回にはマスクをかぶり同級生の岩貞とバッテリーを組んだ。最後は湯浅が3つのアウトを奪い最終戦を白星で締めくくった。
勝ち投手となった村上は投手3冠、佐藤輝は40発&100打点を達成、3四球を選んだ大山は出塁率トップに躍り出た。
試合後の藤川監督はファンの声援に感謝するとともに「明日からクライマックスシリーズファイナルに向けてしっかりと調整してきます。胸を張ってみなさんの前に戻ってこれるよう頑張ってきます。1年間ありがとうございました」と決意を述べた。
引退セレモニーで原口は「タイガースファンは世界一です。幸せな野球人生を最高の時間をありがとうございました。僕に関わってくれた全ての方に感謝申し上げます。16年間本当に、本当にありがとうございました」と挨拶した。だが本当の引退はまだ少し先。ポストシーズンでもここ一番で勝負強さを発揮してくれるはず。人格者、原口の存在がチームをさらに強くする。