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"偉業"阻止はするも…

DeNA三浦にあわやノーヒットノーラン寸前まで抑え込まれた阪神が、岩田を援護出来ずに敗れた。

阪神先発・岩田は序盤から4回まで毎回安打で走者を背負う展開の中、ツーシームやスライダーを駆使する頭脳的投球で何とかピンチを凌いでいた。

しかし、6回裏DeNAサラサーのヒット、筒香の送りバントなどで迎えた二死1・2塁で、6番吉村に、中村を敬遠した直後の初球ツーシームを狙い打たれ、右中間へ2点タイムリー二塁打に…。ついに均衡が破られた。岩田は7回まで投げたが、9安打されながら2失点の粘りは称賛に値する。

阪神打線は、制球力抜群な天敵DeNA三浦の前に、初回2四球を選んだ以外は、完璧に抑えられて8回まで沈黙。代打林の弾丸ライナーもライトの正面をついたりして、どうしてもヒットのランプを灯せないでいた。

だが、史上75人目のノーヒットノーランが目前となった9回表、先頭の代打桧山がフルカウントからライトフェンス直撃の初安打を放ち、偉業を阻止する。一死後、平野の左中間ヒットでチャンスを広げたが、マートンのピッチャーゴロ併殺崩れの間に1点を返すのが精一杯。最後は金本がサードフライに倒れ、2対1で三浦に2安打完投勝利を許した。

「今日は岩田うんぬんじゃない。打てなかった。(あらゆる対策をして挑んだ結果そうなったのだから)相当 三浦が良かった!と言うことでしょう。とにかく切り替えて、絶対明日は取らないといけない!」。和田監督は、むしろ完敗にサバサバした表情で引きあげて行った。