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天敵・石井に2安打完封負け

埼玉西武のサウスポー・石井にわずか2安打と猛虎打線が沈黙。今季7度目の完封負けとなった。

先制は埼玉西武の豪快な一発攻勢。 昨季唯一の一軍登板で2回途中KOされた西武ドームでの先発となった阪神・安藤は悪くない滑り出しだったが、4回裏いずれも変化球を打たれて中村・秋山に連続アーチを浴び2点を失った直後、へルマンの打球が右足を直撃するアクシデント。わずか50球、まさに踏んだり蹴ったり!…鬼門で2年続けて悔しい降板となった。

3試合ぶりマートンを先発に戻した打線は、埼玉西武・石井の抜群なコントロール、チェンジアップも交えた緩急に苦しんで、チャンスさえ作れない状態。8回まで初回鳥谷のヒット1本だけでほぼ完璧に抑えられて、覇気が感じられない。

一方で、安藤のあと緊急登板した加藤や渡辺、筒井の中継ぎ投手陣は、しっかり役割を果たして追加点を許さず、辛抱の投球を続けた。

しかし、この日の石井には2点のリードで十分。阪神は、9回一死から新井良がセンター前ヒットで出塁する執念を見せるが、最後は代打関本がセンターフライに倒れジ・エンド。2対0と2安打完封で天敵石井にヤクルト時代から通算30敗目を喫した。

「(打ち損じてくれたけど、中村には)前の打席でも大きいのを打たれていた。投手ばかりを責める訳にはいかないが、防げる点は防いでいかないと…。打線は『心配』どころじゃない(とても深刻だ)。タイミングは取れないし…(打者一人一人から)打席での気が出てこないといけない!」。

和田監督は、ここ10試合すべて3点以下と元気のない打線の奮起を強く促していた。