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金本、逆転3ラン!10安打7得点で快勝

わずか3安打に封じられたきのうと同じ打線とは思えない。きょうは2ケタ10安打を放ち、7得点で快勝。金本とブラゼルにはホームランが飛び出し、心配されていたマートンも猛打賞。

和田監督は「中盤、終盤にもう1点、取れればよかった」とあえて苦言を呈したが、それでも「毎日、打てるわけではないが、(打線の状態は)上がっている。ピッチャーが疲れてくる時期だし、打線がカバーできるように」と今後に期待を膨らませた。

何と言っても大きかったのは、初回、能見が中村紀にソロアーチを浴びた直後に、金本の3ランで逆転できたことだ。マートンの先頭打者安打と平野の四球で無死一、二塁となり、「クリーンアップの誰かでかえしてくれと強攻策で行った」(和田監督)が、鳥谷、新井が倒れてあっという間に二死。ここで五番・金本が右翼スタンドへ運んだ。

「手応えはあった」と言う金本だが、試合中には「まさかの一発」とコメント。それは、「2人倒れて悪い雰囲気だったから、その雰囲気にのまれるかと思った」からだ。

逆流にも抗うのが金本の真骨頂。片岡打撃コーチは「見事にひと振りでイヤな流れを変えてくれた」と最敬礼した。

投げては能見が7回3失点で、5月27日の西武戦以来、約1カ月ぶりの白星。チームは借金を1とし、明日5割復帰を目指す。