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ミスからの失点 後半戦黒星スタート

今季1つも勝てない鬼門ナゴヤドームで6対0と相手エースに完封を許した阪神が、後半戦スタートで完敗を喫した。

阪神先発メッセンジャーは変化球主体の投球ながら序盤は無失点で凌いだが、4回二死3塁から森野に変化球を打たれて一・二塁間突破のタイムリーヒットで先取点を許す。

オールスター明け初戦に当たり、鳥谷・大和・新井良…と並ぶ新打線を組んだ阪神だが、中日先発・吉見の緻密な投球の前になかなか好機を作れない。5回表ようやく6番マートンのレフト線二塁打などで二死満塁とするも、鳥谷が外角フォークを空振り三振に倒れ、捕まえる事が出来ない。

するとその裏、鳥谷の失策が絡んだピンチから、和田の右中間2点三塁打、山崎犧飛で4対0と突き放されてしまった。メッセンジャーはこの回途中93球で降板。「先発として長いイニングを投げることが出来ず、中継ぎ陣に負担をかけてしまった」と悔しがった。(4回1/3・被安打7・ 失点4・自責3)

このあと加藤ー鶴ー小嶋と繋ぎ7回までは何とか追加点を防いだが、8回に渡辺が柳田、井端に適時打を許してダメを押される。中日・吉見はエースらしい安定感で散発4安打に抑えて余裕の今季初完封。7勝目を挙げた。

阪神はナゴヤドームでは今季6敗1分。引き分けを挟み今季5度目の4連敗となり、借金は今季最多の11。「今日は点の取られ方が悪い。(ミスからの失点が多く)自滅だね。ここでの戦いは『悔しい』を通り越して『屈辱』だ。チーム全体で受け止めなくては…。 明日は意地を見せたい!」。和田監督は、厳しい調子で悔しさを露にしていた。
しかし、希望はある。僅か4安打に抑えられた猛虎打線だが、マートンが2安打を放ち気を吐いた。虎の安打製造機が本来の輝きを取り戻すならば、後半戦の巻き返しはまだまだ十分に可能である。