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ようやく東京D初勝利！
鳥谷の通算１００号による虎の子のリードを能見が無失点投球で守った阪神が、昨季からの東京ドームでの連敗を１０で止めた。
先発は巨人ホールトン、阪神・能見とも安定した立ち上がりを見せる。
３回表阪神は平野・藤井彰の連打から一死２・３塁の絶好機を迎えるが、上本・大和が抑えられて得点出来ない。だが、４回先頭の鳥谷がホールトンの緩い変化球を打って、ライトスタンドへ運ぶプロ通算１００本塁打となる６号ソロで先制した。「イニングの先頭打者だったのでとにかく出塁することを意識していた。結果としてホームランになってくれて良かった」と、メモリアルアーチにも野手キャプテンは冷静だ。
リードしてもらった能見はその裏、坂本四球と阿部のヒットで一死１・３塁のピンチとなるが、村田・谷を打ち取る。５回も二死からホールトン・長野に連打を浴びるが、２番藤村を見逃し三振に仕留めた。６回は先頭坂本の中前安打から一死２塁で再び村田・谷を抑えて窮地を脱した。
阪神も６回無死１・２塁を生かせない等ホールトンから追加点を取れなかったが、巨人・原監督も「よく腕が振れていた！」と評した能見は８回まで７安打されながら要所を締め１点のリードを守り通した。
９回表、阪神は６番新井貴が巨人３番手・田原の直球を左中間スタンドへ放り込む９号ソロで貴重な２点目。最後の守りは藤川がピシャリと抑えて、ようやく阪神が２対０で東京ドーム今季初勝利を飾った。
９勝目の能見は、これで３試合連続の無失点。「やっと本来の投球が出来るようになって来た。ピンチの時ほど強気で攻められたのが良かった！」と ヒーローインタビューで話した。
「後れ馳せながら…という言葉しかない。ここでは空中戦がやりたかったが、本塁打が出なくて苦しい中 鳥谷が風穴をあけてくれた！」。和田監督も、ようやくの東京ドーム１勝に胸を撫で下ろしていた。
