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守備面で手痛いミス
きのうサヨナラ勝ちで接戦を制し、和田監督が「あしたが大事」と話していたきょうの一戦。その大事な試合を落としてしまった。
「これだけミスして勝てるわけがない」
試合後の監督の口調は、いつになく厳しかった。それはそうだろう。同点に追いつかれた5回は、なおも二死二塁からコンラッドの一塁への送球エラーで勝ち越し点を奪われ、7回は無死一、二塁から谷繁のサードライナーを、またもやコンラッドがきちんと捕球できずに満塁とピンチを広げた。記録はヒットだったが、2人の走者はスタートを切っており、捕球していればトリプルプレーで交代になっていただけに、悔やまれる。その直後、スタンリッジが犠飛で追加点を奪われた。
もう一つ、監督が指摘したのは、5回に同点とされた場面。二死一塁から松井佑に右翼線に運ばれ、福留－荒木－藤井とリレーしたが、一塁走者に本塁にかえられたシーンだった。その走者は谷繁。決して足が速い選手ではないだけに、「しっかりリレーしていれば、殺せるタイミングだった」という監督の言葉もうなずける。荒木の送球が三塁方向にそれたのだ。
このプレーには、久慈内野守備走塁コーチも触れた。「あんなのイージー。当然アウトだと思ったら、クロスプレーにもなっていない。（三塁コーチの）上田コーチは荒木の肩も知っているから回したんだろう。あのあと（コンラッドの）エラーも出たけど、オレはあそこが勝負の分かれ目だったと思う」。中日・上田コーチは昨年までファームを担当していた時期があるのだ。
中日も先発・中田賢が1イニングに4四球を出したり、谷繁が珍しくパスボールをするなどバッテリーのミスはあったが、阪神はそこに付け入ることができなかった。
