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スミ1を守り切った! 小嶋久々の白星

サヨナラ勝ちの翌日は勝てない…いつしか、そんなジンクスができていた。11年7月14日以来、サヨナラ翌日は7連敗。練習前、監督自らその話をしていたが、“8度目の正直”でようやく勝った。

勝利の立役者は小嶋-小宮山の同級生バッテリーだ。小嶋は今季一軍初登板、小宮山は初スタメンマスクということで、試合前、2人は「やってやろう」と話していたと言う。

小嶋は6回まで、なんとノーヒットピッチング。7回先頭のバレンティンに初安打を許すと、二死後、田中浩に四球を与えてピンチを招いたが、代打・岩村を一ゴロに打ち取り、無失点で切り抜けた。

ベンチは6回をメドに送り出したようだが、思わぬ内容の良さに「1イニング余計に投げさせた」と中西投手コーチ。4四球を与えたことにも、同コーチは「4つは想定内」と言い、これまでのように、そこからガタガタと崩れることなく、「次のバッターをしっかり抑えていた」ことを評価した。小嶋も四球については、「1イニングに1個ならいいやと、怖がらずにいった」と振り返っている。

開幕ローテーションに入っていた岩田が背信投球を続けてファーム降格。代わりに抜てきされたのがプロ7年目の小嶋だった。

「長い間、結果が出ていなかった。きょうダメだったら次もないし、ファームでは、一軍に上がったら結果を残せるようにと、強い気持ちを持ってやっていました」

背水のマウンドで7回1安打無失点。和田監督が「正直、そこまでいいピッチングをしてくれると思っていなかった」と言うほどの好投で、11年10月13日以来のプロ4勝目をマークした。

チームは初回、鳥谷の適時打で奪った“スミ1”の1点を守り切って3連勝。あしたは藤浪が先発する。ケが人続出のヤクルトを3タテして、“強すぎる”巨人に離されないようにしたい。