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6年目初先発の白仁田がプロ初勝利

初回の攻防が明暗を分けた。

阪神は1日の試合(対広島・甲子園)で左手を負傷した西岡がスタメン落ち。上本・俊介が今季初めて1・2番を組むオーダーでDeNA三浦に臨んだ初回。一死2塁に(敵失のあと盗塁を決めた)俊介を置いて、3番マートンが内角の抜けた変化球をレフトスタンドへ運ぶ14号2ランで先制する。「打ったのはフォーク。白仁田の為にも早い回に先制点が欲しかった。自分としても、いい形で打つことが出来て良かった」とマット・マートン外野手は本塁打を振り返った。  

スタンリッジの登録抹消(腰痛)に伴い急遽チャンスが回ってきたプロ初先発・白仁田は、いきなりDeNA先頭の石川にヒットを打たれる。しかし、バントの構え(打者・山崎)からのヒットエンドランを見破った捕手・清水が石川の盗塁を阻止!これを機に白仁田が波に乗って行く。189㎝の長身右腕、しなやかなフォームから繰り出す伸びのある速球にカーブ・スライダー・フォーク等を織り交ぜ無心の投球を続けた。

3回表にはマートンが右中間フェンス直撃の二塁打で走者・上本を返した阪神は、4回にも今成・新井良連打のあと清水・白仁田がバント失敗で潰しかけたチャンスに上本がレフトへ1号3点本塁打を放ち、前回(8月20日・横浜)に続いて三浦から大量点を奪った。「打ったのはスライダー。有利なカウントだったので、甘い球が来たら思い切り行こうと思っていた」上本博紀内野手の嬉しい今季初アーチが非常に効果的だった。

5回にもDeNA2人目の加賀から新井貴と清水の適時打で2点を加えた阪神。「追い込まれていたので、センター中心に打っていこうと思っていた」 と話す新井貴浩内野手に対して、清水 誉捕手は「白仁田が頑張っているので、1点でも多く取るという気持ちで」女房役らしい打席での思いを語っている。

6回裏、連打された後のピンチで暴投の失点はあったものの、白仁田寛和投手は6回(88球)を6安打3三振1四球の1失点に抑えて先発の役割を十分果たして降板する。

白仁田の後は久保、ボイヤー、久保田と繋いだ阪神は、打っても新井良の13号ソロや適時打で終盤にも得点を重ねて、7月24日以来の2ケタ得点。白仁田のプロ初白星を10対1という大勝で花を添えた。15安打の阪神ではマートンと新井良が共に本塁打含む3安打。ナイスリードの清水 誉捕手もプロ初猛打賞の活躍だった。

本来ならファームの試合に登板予定だった日に一軍でプロ初勝利を上げた白仁田寛和投手は、「信じられない気持ち!(先発は)昨日言われた。非常に力んでいたと思うが、落ち着いて投げようと(自分に)言い聞かせながら投げた。(チームにはこれまで)迷惑しかかけてないので、申し訳ない気持ちで一杯。(初勝利に際して一番は)やはり、両親に感謝したい!」と話して、ヒーローインタビューに夢見心地だった。

「今日はカットボールが良かった。特に左打者のインコースに巧く使っていた。これを機に一皮剥けてくれたら良いし、このあとも見てみたい!」と白仁田を称えた和田 豊監督。試合のポイントとしては、「(甲子園から繋がりが悪く、チーム全体が嫌な流れの中で)三浦の立ち上がりに出たのは大きい!」とマートンの先制2ランをいの一番に挙げて、久々に繋がった打線にご満悦だった。