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小川を追い詰めるも決定打が出ず

昨季の新人王・ヤクルト小川を追い詰めながら、阪神打線にあと1本が出なかった。

阪神先発・メッセンジャーは、2回先頭バレンティン四球からピンチを招き、7番森岡の中前適時打で先制を許す。このあとの一死満塁は凌いだが、5回裏に二死から四球の走者を置いて4番ミレッジに痛恨の左越え1号2点本塁打を浴びてしまう。

「今日は全体的に良くなかった。続けて良いボールが投げられなかった事がストレスになった。甘く入った球をミレッジ選手に打たれてしまい、その投球が今日のすべてだと思う。2アウトを取ってからだっただけに勿体なかった」。6回117球を投げて7安打3失点で降板したランディ・メッセンジャー投手は反省しきりだ。

ヤクルト小川に対する猛虎打線は、序盤から何度か走者を得点圏に進めながら、なかなか決定打が出ない。特に好機で福留・今成らが精彩を欠く。6回にマートンの右前適時打でようやく1点を返し、8回には一死1・3塁から4番ゴメスが中前適時打(開幕から阪神歴代新外国人選手では初めての7試合連続安打)を放ち、1点差と迫る。しかし、尚も続くチャンスでここまで2二塁打を含む3安打のマートンが小川渾身の一球に最悪の遊ゴロ併殺打に倒れた。(小川は8回120球を投げて7安打1自責点)

小川を捉え切れなかった打線を率いる関川浩一打撃コーチは、「ストレートも走っていたけど、シュートにやられた」と振り返る。

最終回に望みを繋ぎたい阪神だが、7回から登板の2番手が踏ん張り切れない。8回裏 ヤクルト8番捕手の中村にレフトへ2ランを喫し、万事休す。5対2でまたしてもカード初戦を落としている。

「行きかけたところでドカン!ドカン!と2ラン2本が効いたな。打線は得点が取れるようにはなってるけど、やっぱり接戦を取れないとね。筒井は2イニング目を何とか抑えて欲しかった。(チャンスに打てず4打数無安打と状態が崩れている)今成が心配だな!」。試合後、和田 豊監督は、絞り出すように話した。