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藤浪、予期せぬ大乱調で交流戦黒星スタート

若き右腕が序盤で崩れ、阪神は交流戦最初の試合に大敗を喫した。

最大の誤算は阪神先発・藤浪。予期せぬ大乱調で波乱のスタートを切る。1番平野恵に四球を与えた後2番安達のバントを1塁へ悪送球。無死2・3塁からへルマンの内野ゴロであっさり先取点を許すと二死後、6番坂口にも中前2点適時打を浴びて初回ミス絡みで3点を献上した。

藤浪は2回裏にも先頭8番伊藤を歩かせ、犠打を挟んで平野恵には13球粘られた後の中前安打で一死1・3塁となり、安達のスクイズで失点すると、続く3番へルマンにレフトへ弾丸ライナーの3号2ランを打たれ、合計6失点。プロ最短わずか2回(59球)3安打3四球3自責点で敢えなく降板した。オリックスは藤浪攻略のため4番糸井からT-岡田・坂口・駿太とズラリと左打者を並べたが、それ以前の問題で自滅してしまった印象だ。藤浪晋太郎投手は、「初回から失点してしまい、ゲームを作ることが出来ず、チームに申し訳ない」と話して、平身低頭だった。

開幕から7連勝と無敵の進撃を続けるオリックス先発・西に挑む阪神は、右手親指末節骨骨折で離脱していた上本が1番セカンドで戦列復帰。3回表 藤浪の代打・緒方が右前安打で出塁すると2打席目の上本が右中間へ適時三塁打を放ち、反撃する。一死後 鳥谷の中犠飛でもう1点取ってこの回2点を返す。

だが、その裏に阪神2番手・秋山が一死後、連続四球から8番 伊藤にレフトスタンドへ決定的な3点本塁打を浴びて9対2。秋山は4回にも坂口に中前適時打を許して、2回(48球)4安打4失点で交代している。

大量点をもらったオリックス西は「リズムが悪く反省すべき試合だった」と言う通り、8安打を浴びていつも程のキレは無いものの、要所要所はしっかり抑えるさすがの投球で6回(110球)を2失点。危なげなく、無傷で開幕8連勝を飾った。

阪神は3人目の二神も6回裏 坂口の2点適時打で失点して投手陣が崩壊。オリックス打線に11安打で12点を奪われ、交流戦初戦に12対2と惨敗する。オリックス坂口は3安打全てタイムリーで5打点の荒稼ぎだった。

完敗の試合にも光明はある。復帰戦で適時三塁打の上本は勿論だが、途中出場の緒方が2安打1四球&盗塁でアピール。猛虎史上最多安打助っ人となったマートンも最後まで集中を切らさず3安打猛打賞とヒットを量産した。投手では高宮・加藤の両左腕が終盤の各1イニングを無失点に抑えている。

「(藤浪は)自滅やな!今日は…四球、悪送球やからね。あとはもうバラバラになってストライクを取るのが精一杯という状態だった。(本来なら)修正能力ある投手なのに(修正)しきれないでいるね!」。敗れた和田 豊監督は冷静だった。「やっぱり(上本が)戻って来た事で、打線が良い意味で落ち着くと思うし、手応えらしきモノが打つ方に関してはある。何試合か初回に点を取れて無い。クリンナップの前に走者を出せるように…」。先発投手の踏ん張りと先制攻撃に言及した上で、「今日は終わったこと。点差開いて負けたけど、とても敵わん!という感じじゃない」と話して、雪辱を誓っていた。