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乱打戦を制して2位に浮上!

16安打12得点の阪神が、乱打戦を制した。

伝統の一戦は、序盤から点を取り合う展開。巨人先発・大竹に阪神は初回二死1・2塁と攻めて、5番マートンが中前適時打を放つ。「真ん中あたりに来た甘いスライダーを逃さずスムーズに打ち返せたよ!」。最初から打線が上手く繋がり、マット・マートン外野手の舌も滑らかだ。

阪神先発・メッセンジャーは初回1番坂本の中前安打から二死3塁となって4番 村田に外寄り直球をセンター前へ返され同点。2回裏にもバットを短く持った6番 阿部に内角直球を右翼ポール際へ運ばれる9号ソロアーチを浴びて、あっさり逆転される。立ち上がりはベルト付近の高さを痛打されたが、徐々に自分のペースを取り戻して行く。

直後の3回表 阪神は走者・上本と打者・大和がヒットエンドランを決めて一死1・3塁。3番 鳥谷はニゴロに倒れるが、走者・大和が一二塁間に止まって挟まれる頭脳的走塁で上本を生還させ、追い付いた。

巨人はその裏 先頭 坂本の左二塁打から一死3塁としたが、原監督が試合後首を捻った3番 亀井の『セーフティスクイズ』?がキャッチャーフライとなり、村田もニゴロで得点機を逃す。

4~5回は両投手が立ち直って2対2で迎えた6回表。阪神は、大和・鳥谷の連打で無死1・3塁として4番ゴメスはサード村田のグラブを弾く勝ち越しの左前適時安打を放つ。マートンはフルカウントからレフトフェンス直撃の適時二塁打で続き、4対2とした。「見逃せばボール球だったかもしれないけど、強いスイングができたし、強い打球が打てたね!」と話すマウロ・ゴメス内野手。「後ろへ繋いで行くつもりでコンパクトなスイングを意識していた事が良い結果につながったんじゃないかな?」。マット・マートン外野手も笑顔で振り返る。

巨人は大竹から左腕・青木にスイッチ。一死2・3塁となったところで巨人・原監督はマウンドに外野手まで呼んでレフト亀井を内野に加わるよう指示を与える。今成に代打・西岡が告げられ一旦は亀井を戻したが、2ストライク後 再び亀井を内野(三遊間)に入れてセンターとライトを左中間・右中間に配する変則シフトを敷いた。

「見ての通り。(データ等を根拠に)勝負に行った!」と言う原辰徳監督。内野ゴロで追加点を阻止したかった巨人だが、ここで西岡は普通なら平凡な中飛となる位置に2点適時二塁打を運んで、阪神は6対2とリードを広げた。開幕3戦目に選手生命が危ぶまれるほどのアクシデントに遭遇した東京ドームでの復活劇!「気持ちだけで打った。これからがスタートだと思っている」。その後もサードの守備に就く際、帽子を取ってファンに頭を垂れる。ヒーローインタビューでも巨人ファンを含めたプロ野球ファン全体に感謝の言葉を述べ、改めて西岡剛内野手はスタンドへ最敬礼していた。

7回表に阪神は巨人3番手・土田から左中間へ運ぶゴメスの16号2ランを放つが、その裏 巨人も長野のセンターオーバー6号ソロで1点を返す。ランディ・メッセンジャー投手は、7回限りで交代。「2本のソロ本塁打以外は良い投球が出来たんじゃないかな?これだけの大量点で援護してくれた野手のみなさんに感謝したい」と話している。
8回には阪神・梅野が、福岡工大城東高でバッテリーを組んだ先輩・笠原との初対決でフォークボールをレフトスタンドへ運ぶ6号ソロ本塁打を放ったが、巨人もすぐロペスの左本塁打で応酬。二死後アウトセーフの判定(ニゴロ)を巡って巨人・阿部が退場となる一幕もあった。

9回も両チームが点を取り合い、12対5で打ち勝った阪神が8連勝で広島に代わって2位に浮上した。「両方気持ちの入った戦いだった!」。和田 豊監督も一筋縄で行かなかった一戦を振り返る。「この時期ゲーム差や順位は…(あまり気にしない)。オールスターまで一戦一戦とにかく戦う!」とファイティングポーズを崩さなかった。