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両軍合わせて39安打31得点の大乱戦

夏の夜空に派手な花火が何発も打ち上がった。

東京ヤクルト先発サウスポー八木に対して2番 俊介・下位に新井兄弟を並べた猛虎打線だが、いきなり不測の事態に遭遇する。1回表二死から鳥谷の何でもない中飛をセンター比屋根が後逸するエラーで不運な走者を背負った八木は、ゴメスへの投球(四球)後、左足太ももの痛みを訴え、大事を取って降板。急遽登板した右下手投げの山中は制球が定まらない。マートン四球で二死満塁となり、6番 新井貴がカウント2-2からの低め変化球をセンター右へ先制3号満塁本塁打を運ぶ。

雨天中止が重なった先週末から連続スライド先発となった阪神メッセンジャーは、初回バレンティンを156Km/h直球で空振り三振に仕留めるなど上々の立ち上がりも、2回にサード新井貴のエラーから8番 中村の中前適時安打で不運な1点を失う。

阪神は3回表、鳥谷・マートンのソロアーチと梅野・メッセンジャーの適時長短打でヤクルト・山中から4点を奪い、8対1と突き放す。

「何とか塁に出ようと思っていた。それが結果に繋がった」。7号ソロの鳥谷 敬内野手が話せば、11号ソロのマット・マートン外野手も「打ったのはストレート。うまく逆方向に打つことが出来たよ。風にも助けられたかな?」と7月9日以来の一発に上機嫌だ。

その裏ヤクルトも強風に助けられた1番 山田の二塁打から川端の右前適時安打などで2点を返し、なかなか試合が落ち着かない。

4回表 阪神はヤクルト3人目・阿部の乱調につけ込み、マートン・新井貴・メッセンジャーの適時長短打で5点を追加した。満塁一掃二塁打のメッセンジャーは4打点の荒稼ぎとなった。5回にはマウロ・ゴメス内野手が18号2点本塁打を放ち、「自分のスイングでしっかりとボールを捉えることが出来たよ」と話している。

大量点に恵まれたメッセンジャーだが、この夜は全くピリッとしない。4回は山田の18号2ラン、5回には森岡・飯原に適時安打を浴びて、何と5回(100球)で11安打8失点(自責7)という惨憺たる内容。もし、バレンティンや山田の痛烈な打球を鳥谷の好捕に救われてなかったら…!「今日のピッチングは納得できる内容ではなかったし、もっと長いイニングを投げなければいけなかった。打線の援護に助けられたよ」と話したランディ・メッセンジャー投手。 絶好調のヤクルト打線や展開などを多少考慮したにせよ、通常なら負け投手の内容だったエース右腕の投球には苦言を呈しておきたい。

その後、阪神は6回を榎田、7回を建山が抑えて、その間に伊藤隼の中犠飛(7回表)で1点を加えるが、8回裏4人目・二神が山田にライトスタンドへこの試合2本目の本塁打を許し、5番手・小嶋も雄平・畠山の連続適時打を浴びて5点差に迫られ、堪らず安藤を投入する事態となった。

それでも9回表 阪神は今成・関本・鶴岡の適時打などで4点を追加。今季最多23安打で遂に20得点の大台に乗せて、漸く決着をつける。両軍合わせて39安打31得点・4時間15分の大乱戦は20対11で終了した。

「良いところで最高の結果が出て良かったと思う。全く迷いはなかった!」。先制グランドスラムの新井貴浩内野手は、ヒーローインタビューでこう話した。その後も適時安打を放ち3安打5打点の活躍だったが、「ヤクルトは打線が凄く良いので、セーフティーリードはない!と思って打席に入っていた」そうだ。

「アレ(初回の満塁本塁打)が大きい。0か4か、だからね! ある程度打ち合いは覚悟してたけど、ここまでとは…!」。長期ロード初戦を飾った和田 豊監督だが、さすがに疲れた表情だ。「(メッセンジャーは)スライド、スライドで来てたから、そこらへんの影響があったのかも知れない」と苦しみながらも9勝目をマークした右腕を気遣う一面を覗かせていた。