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金田が初先発勝利! チームは4連勝!

金田が2つの記念ボールを手にした。1つは初先発勝利のウイニングボール。もう1つは初安打のボールだ。後者は“オマケ”みたいなものだが、リリーフでは打席に立つ機会がないから、先発ならではということになる。

立ち上がりは「緊張して球が浮いてしまった」。内野安打の先頭・大島は、梅野が二盗を刺してくれたが、荒木に二塁打、ルナに2ランを浴び、いきなり失点した。

しかし、その一発で逆に落ち着けたようで、2回を3者凡退に抑えると、その裏、同郷の先輩・福留が同点2ラン! 金田は3回も3人斬りを見せ、直後にゴメス、マートンの連続適時打で勝ち越してもらった。2回以降、勝利投手の権利を得る5回まで、わずか1安打投球。心配された四球も1つだけだった。

打線は6回に1点を追加。リリーフ陣は4番手の安藤が2点を失い、1点差まで詰め寄られたが、なんとかしのいで逃げ切り。金田に白星をプレゼントした。

「2回からはテンポよく行けたので、疲れとか球数は意識しませんでした。チームが勝つことしか考えませんでした。(先発勝利は)ゲームを任されたという意味で、しっかり勝ててよかったです」

金田の先発について、中西投手コーチは「苦肉の策」と言い、「リリーフ総動員のつもりで、金田は3回でいいと思っていたら、2回余分に投げてくれた」と笑顔。ベンチにとっては、うれしい誤算だったようだ。
今後も当然、先発候補の1人になるが、和田監督は「中継ぎとしても重要なポジション。投手コーチと相談しながら」と話すにとどめた。いずれにしても、正念場の9月を迎える前に、楽しみな投手が出てきたことは間違いない。