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松田やられた!今季初サヨナラ負け

終盤の粘りも虚しく、最後はラッキーボーイが力尽きた。

先手は、阪神が取る。3回表先頭 スタメン復帰の8番 梅野隆太郎捕手が、開幕シリーズではチームが6回3安打無失点と抑えられた中日先発左腕・バルデスのクロスファイアを右へ運ぶ今季1号ソロ本塁打。「打ったのはストレート。外寄りのボールに対して、上手く叩くことができました」と振り返った。

今季 敵地ナゴヤドームでの初戦。阪神は、ローテ再編で火曜日に回った岩田が先陣を務める。序盤はゼロに抑えるが、4回裏 先頭 3番 平田をストレートの四球で歩かせるとルナ・福田に連打を浴びて同点。エルナンデスの遊ゴロ併殺の間に更に1点を許し、あっと言う間に2対1と逆転されてしまう。

その後は、両投手によるテンポの良い投げ合いとなった。バルデスの変速投法にマートンは二塁打2本で対応するが、ゴメスは低めのチェンジアップに苦しんで2三振を喫するなど殆どの打者はタイミングが合わない。繋がらない状況に関川打撃コーチらが攻略の策を授ける阪神だが、7回表 一死1・2塁のチャンスも上本・梅野が凡退して、なかなか追いつくことが出来ない。

岩田もよく辛抱して持ち味である内野ゴロを量産。中日打線に追加点を許さず、7回(91球)を投げて6安打1三振2四死球の2失点とゲームを作った。「4回の先頭打者への四球が悔やまれる。気持ちが空回りしてしまった。悪いなりに7回までは何とか投げられたとは思うが、先制点をもらって、そのリードを守りきれず悔しい」。岩田 稔投手は、登板後 表情を歪めている。

それでも8回表 思わぬ敵のミスから阪神にビッグチャンスが到来。先頭 岩田の代打・狩野がヒットで出ると、バルデスの牽制悪送球で走者は3塁へ進む。一死後、代打・関本は追い込まれた後 フルカウントまで粘り、右前に今季初安打を飛ばし、同点とした。「打ったのはスライダー。走者を還すんだ!という一心で打った。本当にそれだけ!」と関本賢太郎内野手は、興奮気味に振り返る。バルデスは8回(137球)6安打5三振1四球に2失点。前回同様、猛虎打線を手玉に取っていただけに自らの手痛い失策で来日初勝利を逃した。

追いついた阪神は、8回から松田を送る。接戦に強い松田だが、9回裏に悪夢を見る。右前安打のエルナンデスを犠打で送られ、一死2塁。代打・小笠原を敬遠したあと、代打・ナニータに直球を左中間へ運ばれて3対2で今季初のサヨナラ負けとなった。中日は今季4度目のサヨナラ勝ち。

「同点なら、そのまま行くと思っていた」。イニング跨ぎについて一言答えた松田遼馬投手だが、その後は何を訊いても無言を貫いた。開幕2戦連続サヨナラ勝利投手に始まり勝ち運に恵まれていた男が、今季初めて味わう屈辱を噛み締めながら帰りのバスに乗り込んで行く。

和田 豊監督は、「勝負に行かせたベンチの責任」と若き右腕を庇った。「(バルデスとの対戦は)2度目だけど、タイミングが取れていない。早いペースで投げられ、構え遅れているから差し込まれる。(岩田は四球からの失点だけど)4回の2点だけだからな」。代打陣を讃えながらも、捕まえ切れなかった打線に奮起を促していた。

関川浩一打撃コーチは、無念の表情を浮かべながら、「(バルデスは)腕の振りとボールの軌道が違った。相手のミスで点を取れたけど、次は立ち上がりから攻めたい」と語り、心からリベンジを誓っていた。