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守備の破綻が大敗呼ぶ

猛虎が、藤浪の乱調と相次ぐ野手陣の手痛い失策で自滅した。

晴天のマツダスタジアムで黒田・藤浪が激突。阪神は発熱による体調不良が懸念されたゴメスや不振が続くマートンもスタメンに名を連ねる。広島は田中を今季初めて1番に起用するなど、前回同様 対藤浪用に左打者中心のオーダーを組んだ。

広島先発・黒田の立ち上がり。阪神は初回無得点だったが、上本・ゴメスが四球を選ぶなど各打者共よく粘り、黒田に32球を投げさせる。

一方、藤浪は先頭・田中に左前安打を許すと、バントで送られ3番 丸の中前適時安打であっさり広島に先取点を献上した。しかし、阪神も直後の2回表 7番 伊藤隼の左越え二塁打と藤浪・左前安打で二死1・3塁として1番 上本が甘く入った黒田の変化球を打ち返す中前適時安打を放って、すぐに追いついた。

その裏 一死で1塁走者を送ろうと打席に入った黒田に藤浪が内角へ厳しい球を続けた挙句 抜け球が暴投となり、黒田が激昂。両軍ナインが飛び出しグラウンド上で睨み合う騒ぎとなった。その後、二死3塁から1番 田中の一ゴロをゴメスが弾くエラーで再びカープに勝ち越しを許す。

藤浪は、力みが目立つボール先行の投球で前回同様に球数が多い。3回には丸の右三塁打から西岡の落球などあっての無死満塁から野間の一ゴロでバックホームから併殺を焦った梅野が一塁へ悪送球する痛恨のミスで2失点。守備にも足を引っ張られ、序盤で早くも4対1と劣勢に立たされた。

さらに5回裏 先頭・新井を歩かせてシアーホルツに二塁打を浴びた無死2・3塁から6番 野間の中犠飛。二死後 8番 會澤にも右前適時安打を許して2点を奪われ、6対1と差が広がる。結局、藤浪は立ち直る事が出来ず、5回(106球)を投げて7安打3三振4四球5失点(自責4)。「5回の投球はもう少し粘らないといけなかった」と話して、必死に悔しさを噛み殺した。

大差をつけられた阪神だが、6回表 二塁打のマートンを置いて伊藤隼が直球を右中間へ運ぶ1号2点本塁打。黒田から3安打を放ち、成長ぶりを見せつける。しかし、その裏 リリーフ陣が打たれ、野間・會澤の適時三塁打などでビッグイニング5失点。大勢が決した。

広島・黒田は6回(100球)9安打2三振2四球3失点。打線は黒田に対して粘り強く応戦したが、これだけ守備が破綻すれば勝てる筈も無い。結局 阪神は11対3と今季最多失点の大敗を喫する。

「(藤浪は)状態・コントロールが悪かった。立ち上がりが良くなかったところに、味方がエラーで足を引っ張ってしまった。(3失策が全て失点に繋がり完全に)守り負け。(2安打2四球1打点の新井には)バッテリーが全打席攻め方を間違えている」。和田 豊監督も試合後は反省コメントのオンパレードだったが、猛打賞の伊藤隼太外野手に関してだけは「これまで結果が出なかったけど、今日はフルスイングをしてくれて、打球がよく伸びていた」と少しだけ笑顔を覗かせている。