FlashPlayerのバージョンが低いか、インストールされていません。
満員のスタンドが泣いている
満員のスタンドが泣いている
投手は打たれ、野手は打てない。見事なまでの完敗だった。
最大の誤算は先発・メッセンジャーだ。初回、先頭の大島を遊ゴロに打ち取ったはずが、名手・鳥谷がボールをうまく握れなかったのか、わずかに送球が遅れて内野安打にすると、一死二塁から平田にタイムリーを浴びてあっさり先制を許す。
「あの1点で踏ん張ってくれればチャンスもあったけど…」と和田監督が残念がった通り、3回に2点を追加されると、4回には谷繁監督兼選手に3ランを浴びて万事休す。まだ中盤とはいえ、今の打線に6点のビハインドは重過ぎた。
「変化球も使いながら、藤井も何とかしようとしていたけど、腕が振れていない分、変化球のキレもよくなかった。ビハインドになると持ちこたえられない。初回に失点して乗っていけなかった。状態もあるが、メンタル（の問題）もある」
そう分析した監督に対して、報道陣からは「ファームでリフレッシュという選択肢は？」との質問が飛んだが、「そういうピッチャーではない。開幕を張った投手だし、ローテで回ってほしい」と開幕投手の復調に期待した。
一方の打線は、中日先発・大野をとらえられなかった。「きょうはよくなかった」と関川打撃コーチは言ったが、それでも7回までわずか2安打。唯一の得点は6回、四球で出塁した代打・新井良が、相手エラーと内野ゴロで三塁まで進み、鳥谷の遊ゴロの間にホームインしたものだった。
「打線は点差があるから自分で決めようという気持ちが強くて、引っ張りに入っていた。もっとつなぐ意識が必要。大野の状態はよくなかったが、6点もあって楽に投げさせてしまった」（監督）
リリーフ陣も失点を重ね、終わってみれば2対9の大敗。ゴールデンウイークでスタンドは超満員だったが、虎ファンは肩を落として家路に着くしかなかった。これで東京ドームの巨人戦から3連敗。せっかく4月の終わりに借金1まで減らしたのに、また増えている。
「これだけ入ってもらって、非常に申し訳ないゲームになった。ただ、我々は前を向くし、何度でも出直すという気持ちでやっていきます」（監督）
明日こそファンを笑顔にしたい。
