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甲子園で3連敗。借金は5に膨らむ
甲子園が泣いている…。きのう最下位に転落した阪神は、きょうも敗れて3連敗。借金は5に膨らみ、5位・広島とのゲーム差は1.5に広がった。
「3試合とも同じようなゲームになって申し訳ない」
和田監督が謝罪した通り、3試合とも先制を許し、次第に点差を広げられ…完敗と表現するしかない展開だった。
先発・メッセンジャーは6回5失点とゲームを作れなかったが、“気持ち”は伝わってきた。2回、先頭・松山にヒットを許すと、盗塁を決められ、二死後、會澤に先制適時打を浴びた。決して俊足とはいえない松山に走られたことに、監督は「ノーアウトからあの選手が走るというのは、何か根拠があるということ。チェックしていかないと」と話したが、これまでのメッセンジャーなら、ガタガタと崩れてもおかしくない場面。1点でしのいだのは、結果を出したいというメッセンジャーの気持ちが強かったからだろう。
ただ、5回はまた先頭打者の出塁を許し、犠打と2四球、さらにバッテリーエラーでピンチ拡大。併殺崩れの間に1点を失うと、ダブルスチールで加点され、広島に好きなようにやられてしまった。
トドメは6回、會澤に浴びた2ラン。いや、7回に榎田と渡辺が失った2点だったか。松田と島本に代わり、きょう一軍に昇格したばかりの経験豊富な2人も、広島の勢いを止めることはできなかった。
打線の援護があれば、投手陣も楽に投げられるのだろうが、きょうも各選手のバットは湿りがち。広島打線がファーストストライクから積極的に打ってくるのとは対照的に、阪神のバッターは見逃しのストライクを取られることが多かった。
マートンに代わって左翼でスタメン起用された新井良は、3打席に立って3三振。「悔しい。悔しい気持ちを次回にぶつけるしかない。次、やり返したい」と話したが、監督は来週からマートンを復帰させると明言した。
「きょうでリフレッシュして。いつまでもベンチにいる選手じゃないから」
きょう1日と明日の移動日だけでリフレッシュできるといいのだが…。火曜日からは神宮、ナゴヤと遠征が続く。甲子園に帰ってくるまでに、借金をできるだけ減らしたい。
