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拙攻が招いた必然的敗北

拙攻が招いた必然的敗北
序盤の好機を悉く潰した阪神が、勝利の女神に見放されてしまった。

中日予告先発・吉見が、右ひじの違和感からか?『体調不良』を理由に登板を回避して、急遽 武藤が代役を務める。阪神は初回 ヒットで出塁した西岡を送ろうとした上本のバントが投飛となって併殺。これがケチのつけ始めだった。鳥谷・四球、ゴメスの中前安打で二死1・2塁とするもマートンが遊ゴロに倒れる。2回も7番 伊藤隼の右二塁打を生かせなかった阪神は、西岡・ヒット、上本・犠打、鳥谷・ヒットで作った3回表一死1・3塁の絶好機すらゴメス・遊ゴロ併殺打で掴むことが出来ない。

阪神先発・岩崎はテンポのイイ投球で序盤を2安打無失点に抑えていたが、4回裏突如リズムを崩し3連続四球で無死満塁の大ピンチを招く。ナニータは浅い左飛に打ち取るが、6番 福田の緩い三ゴロで1点を許すとエルナンデスの一塁強襲安打で2者が生還。弾いたゴメスが上手く処理していれば・・との悔いを残して、この回一気に3点を失った。

岩崎 優投手は4回(86球)を投げて、3安打2三振3四死球3失点。「自分から崩れる形のピッチングでゲームを作ることが出来ず、チームに申し訳ない」と冴えない表情で振り返る。それまでが素晴らしかっただけに、まさかの急変だった。試合の流れもあって点の取られ方は不運ではあったが、ピンチのきっかけを考えれば、単純に気の毒とも言い難い。

5回裏から2番手・岩本が登板するが、二死2塁から3番 平田の左前適時安打で追加点。更にルナ・ナニータ・福田にも連打を浴びて6対0とされたところで岩本はKOされ、この時点で殆ど勝負はついたと言える。「(投げた球種の)全部が甘かった。(登板間隔が空いていたが)そこは関係ない。その中で抑えないと」。岩本 輝投手も屈辱に声を絞り出しながらコメントしている。

この後、中日は6回以降予定通りの小刻みなリレーで逃げ切った。阪神は9回にゴメスが中日5人目・福谷から20試合振りアーチ、9試合振り打点となる左越え3号ソロ本塁打で2連続完封負けを阻止するのが精一杯。6対1で中日に完敗を喫した。

中日・武藤は度重なるピンチを凌ぎ、5回(67球)5安打2三振2四球無失点で今季初勝利を飾っている。「朝 コーチから先発だと(緊急登板を)言われた」武藤祐太投手だが、ヒーローインタビューでは心からの笑顔で喜びを表していた。

ドームをあとにする阪神ナイン・首脳陣の口は重い。打線を率いる関川浩一打撃コーチは、「(先発が変わった)影響はない。やるべき事をやらないとチャンスは来ない。(上本のバント失敗は)ずっと出てるんだからやらないと。意識の問題だ」と手厳しい。平田勝男ヘッドコーチも「打ち崩さないといけないんだが・・・」とチャンスに打てない打線に首を捻った。

阪神は今回のナゴヤドーム3連戦で僅か3得点。「そこ(打てない事)に尽きる」と指揮官も頭を抱える。久々の一発を含む3安打のゴメスに関しては、状態が上がっている事を認めつつも「一番打って欲しい時に打てなかった」と チクリ。「今日は自滅。(岩崎・岩本の失点は)両方 四球からだよな。打線が何点取るとか関係無く1点でも失点を少なくしないと・・・。打つ方は打つ方、投手は投手で切り離さないとな。(次に対戦する巨人・横浜DeNAは)状態の良いチームだから、一つのミスにつけ込んで来る(ので更に気を引き締めないと)。まぁー切り替えてやりますわ!」。ひとしきり苦言を呈してから、次節の戦いへと気持ちを入れ直していた。