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球団通算5000勝をサヨナラ勝ちで飾る

誰がヒーローか、よく分からない。全員で勝ち取った勝利だった。

投手陣は先発・サンティアゴが何とか5回3失点で踏みとどまったし、2番手・松田からのリリーフ4人は延長11回まで0を並べた。野手は一番・鳥谷が7打席連続ヒットで反撃ののろしを上げ、二番・荒木は3安打猛打賞に3四死球で全6打席出塁。2盗塁まで決めて、サヨナラのホームも踏んだ。三番・マートンはチーム初得点となる犠飛を放ち、四番・ゴメスは5打席凡退の後、最後の最後に貴重な四球。五番・福留は1点差に迫る適時二塁打と、サヨナラ押し出し四球で連夜のお立ち台に上がった。六番・上本は好守で盛り立て、七番・伊藤隼は値千金の同点打。八番・鶴岡は捕手として不安定なサンティアゴを引っ張り、6、7回を任された松田の好投も引き出して、流れを完全には渡さなかった。

福留のサヨナラ本塁打で決着した昨夜のような派手さはなかったけれど、2試合連続のサヨナラ勝ちで、球団通算5000勝に花を添えた。しかも、交流戦開幕3連勝は11年目で初。あしたは埼玉西武との移動ゲームで、翌日はデーゲームという過酷な遠征が待っているが、疲れは半分になるに違いない。

ヒーローを1人に絞るのは難しいと書いたが、あえて言うなら二番・荒木だろう。昨年まで一軍でのヒットは1本だけ。今月19日の巨人戦でようやく2安打目を放った男が、きょう1日で3本も打った。6回は無死一塁から中前打を放ち、マートンの犠飛と福留の適時二塁打を呼んだ。9回の中前打は得点につながらなかったが、延長11回二死から右前打で出塁すると、続くマートンへの4球目にきょう2個目の盗塁。三塁で進んだ後、福留の押し出し四球でサヨナラのホームを踏んだ。

ほかの3打席も四死球で出塁した荒木は、「とにかく自分が出塁して、クリーンアップに回すことだけを考えて打席に入りました」とコメント。西岡と新井良の故障離脱により巡ってきたチャンスだが、「代役には到底なれないので、自分にできることを、場面場面でしっかりやることが大事」と足元を見つめてプレーした。また、一軍で三塁を守るのは2試合目だったが、「取れるアウトをしっかり。ピッチャーに迷惑をかけないように」と堅実な守備を披露。自慢の俊足も存分に発揮した。

和田監督も「特に荒木が二番でいい仕事をしてくれた。(11回は)走って得点圏に行けたことで、(相手に)相当なプレッシャーになったと思うし、それがコントロールミスになったと思う。最後だけじゃなく、全打席出塁してクリーンアップにつないで、二番として最高の仕事をした」とべた褒めしたきょうの活躍。これから出番が増えそうだ。