試合情報

一軍試合速報

TOP > 試合情報 > 一軍試合速報

FlashPlayerのバージョンが低いか、インストールされていません。

  • 最新のスコア
  • テーブルスコア
  • 試合経過
  • ベンチ入り選手
  • 選手コメント
  • 戦評
  • 熱狂メーター

虎の子を死守!4連勝

復活した開幕投手とベテラン捕手の存在感を示した阪神が最少得点を守り切った。

埼玉西武先発・牧田に対する猛虎打線は前夜のヒーロー荒木を2番セカンド、5番 福留は指名打者、右肋軟骨損傷等から復帰の今成を6番サードで起用する。1・2回と先頭打者が出塁するも共に併殺で潰すイヤな立ち上がりだったが、3回表に敵失と四球の走者を犠打で送った一死2・3塁から3番マートンのサードゴロで先取点を入れた。この回無安打での得点だったが、ボテボテの打球に反応し生還した大和の好走塁も見過ごす訳にはいかない。

阪神はファーム調整を経て再昇格のメッセンジャーが先発。いきなり1番 秋山の二塁打から一死3塁となるが、浅村・中村を抑える。前半はスライダーの精度が今一つでその後も毎回走者を背負うが、最速152km/hの速球にフォーク・カーブを上手く使った藤井のリードもあって要所を凌いで行く。6回には浅村からフォークで空振り三振を取って通算800奪三振となり、バッキーを抜いて阪神の歴代外国人投手トップの記録を打ち立てた。この回は失策で先頭打者を生かしたが、浅村・中村・メヒアのクリーンアップを三者三振に斬っている。

7回(118球)を投げて4安打11三振2四死球無失点。「良いボールを投げても粘られて簡単ではなかったけれど、藤井さんと一緒に粘り強く投げることが出来 久々の登板でイイ仕事が出来たと思う」。ランディ・メッセンジャー投手は、復帰登板を満足そうに振り返った。

ただ、打線は中盤以降すっかり立ち直った牧田の術中に嵌って追加点を取れる気配が無い苦しい状況のまま、試合は最終盤へと差し掛かる。(西武・牧田は8回123球を投げて5安打1失点・自責0)。

8回裏 阪神は好投メッセンジャーに代えて高宮を投入するが、いきなり先頭・秋山を四球で歩かせ不穏な空気がベンチに流れる。ここで埼玉西武は栗山に送りバントの指示を出すが、捕手・藤井の見事な処理で併殺に取る。藤井は7回にもセラテリのバント失敗(邪飛)打球をキャッチするなど再三投手を助けた。

この後も阪神は福原~呉 昇桓と繋いで虎の子の1点を守り通す。西武プリンスドームでの初戦を1対0で逃げ切った阪神は、4連勝で4月7日以来の勝率5割復帰を果たした。

「(メッセンジャーは)気合いも入っての全力投球だった。今季一番の内容。(交代させたのは)今日のところはあそこが一杯いっぱいかな?と・・・。(藤井の)あの2つのバント処理が大きかった。(1対0と言う試合を)よくリードしてくれた」。和田 豊監督もバッテリーを讃えている。勝率五割復帰には、「(借金が)なくなったらなくなったで、明日が大事になってくる。何とか明日は横山に勝たせてやりたい」と語り、更に攻勢に転じる構えを示している。

約1ヶ月振りの勝ち星で3勝目をマークしたランディ・メッセンジャー投手は奪三振の球団外国人記録(通算803)について訊かれ、「GOOD!GOOD!(バッキーさんは)素晴らしい成績を残した偉大な投手。その数字を超えられて嬉しいし、これからも積み重ねていきたい」と素直に喜びを表した。

「(メッセンジャーは)ブルペンからメチャメチャ速かった。久し振りに気迫が伝わって来たから、絶対ゼロでイカなあかん!」と決死の思いだった藤井彰人捕手は、自らの好守もチームの完封勝利に繋がって心からの笑顔を見せていた。