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獅子の主砲に新人脱帽
ルーキー2投手が撃沈され、阪神があえなく大敗を喫した。
先手は阪神が取る。2回表 二死1塁で埼玉西武先発サウスポー菊池から8番 鶴岡が左中間への適時二塁打を放ち、幸先良く1点をあげた。38歳の誕生日を自ら祝う一撃・・・「打ったのはスライダー。今成が一塁から良く走ってくれた。何とか横山を援護出来て良かった」とベテラン鶴岡一成捕手は語っている。
阪神先発はプロ初勝利を目指するルーキー左腕の横山。リードをもらった直後の2回裏 先頭5番 メヒアに右越えの一発を喰らい、あっさり追いつかれる。3回には、二死2塁から3番 浅村に勝ち越しの中前適時安打を許し、続く中村にはカーブを豪快に左へ運ばれる13号2ラン。4対1とされ、更に走者を貯めたところで降板となった。
2回2/3(68球)5安打5三振3四球4失点。一軍2度目の登板で初めて味わう屈辱に横山雄哉投手は、「カウントを不利にしてしまうことが多く、自分から崩れる形のピッチングになってしまった。先発としての仕事が出来ず、申し訳ない」と悔しさを堪えて振り返る。
新日鐵住金鹿島時代から横山の盟友だった2番手・石崎も4回裏二死満塁で獅子の主砲・中村にスライダーをレフトスタンドまで持って行かれる2打席連続弾の14号グランドスラムを浴びて、ほぼ勝負は決する。石崎は5回にも二死から中前適時安打で追加点を許し5失点と散々だった。
この日は過去3連敗中と相性の悪い菊池攻略に備え2番 大和・6番 上本・9番 俊介と右打者を多く起用し序盤に先制した猛虎打線だが、大量リードを許してしまっては手詰まり。6回に上本が左越えの2号ソロ本塁打を放ち1点を返すのが精一杯だった。9対2と圧勝の埼玉西武において 菊池雄星投手は7回で153球と投球数過多で完投こそ逃したものの、後半は余裕の投球で7安打11三振2四死球2失点。今季初勝利を飾っている。
一方的となった試合の中で、阪神3番手の左腕・山本は6回裏 中軸相手に3者三振など小気味好い投球。2イニング(31球)を無安打無失点と今季初登板で存在感を示した。「甘い球もあったけど」無失点の結果には満足そう。「一回だけじゃ意味が無いので」好投を継続して行く決意を固めている。
9安打も決定打不足は相変わらず。 交流戦初黒星で連勝が4で止まった阪神・和田 豊監督は、依然として低調な打線を嘆きつつ、「(今は)打線が打てば!と簡単に言える状況ではない。何とか接戦に持ち込んで・・・と言う試合が出来なかった」と話した。