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福留の2打席連続アーチで5連勝

まるでリプレー映像を見ているようだった。同点の8回二死からDeNAの2番手・田中の初球ストレートをとらえた福留の打球は、グングン伸びてセンターバックスクリーン右へ飛び込んだ。

「ツーアウトでランナーもいないし、つないでというよりも、場面的にも狙っていい場面かなと思って、初球から行きました」

福留の試合を決める一発。今年、何度も見たシーンだった。しかし、「リプレー」と表現したのはそのためではない。実は、6回にも同じような本塁打を打っていたのだ。先頭打者として出塁を考えていたという福留は、DeNA先発・井納のスライダーを、やはりバックスクリーン右へ運んだ。貴重な同点弾は今季第10号。福留にとって、日本では中日時代の07年以来、米メジャーを含めると、シカゴカブス時代の10年以来の2ケタ本塁打だった。

きょうは初回から4打席連続で出塁し、そのすべてでホームに帰ってきた。初回は二死から四球を選び、ゴメスの適時二塁打で先制点。2回に逆転を許し、点差を2点に広げられた直後の4回には、先頭で右中間を破る三塁打を放ち、上本の適時打で追い上げムードを作るホームインだ。

福留が三番に入ってから、チームは1引き分けを挟んで5連勝。その間の打率は27打数13安打で.481だから、お立ち台で「居心地がいい」と表現したのもうなずける。

「(福留)孝介が三番に入ることで、決めるところは決めるし、つなぐところはつないでくれる。打線の流れが良くなった。本来はクリーンアップの後、ランナーがたまったところでかえしてほしい選手だけど、チーム事情もあって」

和田監督は「三番・福留」について、そう話した。

同点弾と決勝弾の2本を放った福留だが、直後の守備では、最も熱い声援が飛ぶライトスタンドの前に立つ。

「選手としては、これ以上ない幸せ。あそこで感じられるのは、幸せなことだと思いますね」

試合後、大勢の報道陣に囲まれた福留は、取材を終えてロッカーへ引き揚げる際、「気を付けて運転して帰ろ!」と一言。“大当たり”の一日に掛けたものだが、さすが、こうしたジョークが言えるのも福留ならではだ。