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山本緊張のプロ初勝利

打線の奮起で効果的に加点した阪神が、DeNAの猛追を辛くも躱して2年目左腕にプロ初先発初勝利をプレゼントした。

横浜DeNA先発・山口に挑む猛虎打線は、29歳の誕生日を迎えた上本がプレーボールの初球真っ直ぐを叩いて左越えの初回先頭打者本塁打を放ち、先制パンチを見舞う。 上本博紀内野手は、「とにかく出塁することを意識して、積極的にいこうと思っていた。いい形で先制することが出来て良かった」と話している。

阪神は2年目左腕・山本がプロ初先発。福井から父と兄が駆けつけスタンドで見守る中、カーブ・チェンジアップが生命線という山本は初回からヒットで先頭打者・石川を出すが、主砲・筒香を直球で空振り三振に仕留める。2回には8番 黒羽根の右前安打で二死1・3塁とされたが、山口を三振に斬った。

中盤に入った4回表 阪神先頭3番 福留の打ち取られたかに思われた飛球が風にも乗ってライトスタンドへ飛び込む13号ソロ本塁打となる。「前の打席ではチャンスで打てなかったので、この打席は何とかしたいと思っていた。風に助けてもらった」一発に福留孝介外野手は、ニコリと笑う。

5回表は上本・ヒットと2四球の二死満塁から6番 鳥谷が初球ストレートを右前適時安打を放ち、阪神が3点目を奪う。「四球の直後だったので、ファーストストライクから積極的に打っていこうと思っていた。山本が頑張っているので、援護することが出来て良かった」とキャプテン 鳥谷 敬内野手は振り返っている。

追加点をもらった山本だが、勝ち投手の権利がかかった5回裏 二死1・3塁から3番 梶谷に直球を右中間フェンスまで運ばれる2点適時二塁打を許し、5回(94球)6安打 4三振 1四死球 2失点で後をリリーフ陣に託した。「初先発で緊張もあったが、今日は野手の皆さんの援護に助けられた。カウントを悪くする場面もあり、反省点の多いピッチングになったけど、何とかリードした展開で後ろに繋ぐことが出来て良かった」と山本翔也投手は話している。

DeNA2番手・小杉が登板した6回表 阪神は代打・新井の左二塁打と大和・四球で二死1・2塁として3番 福留がバックスクリーンを直撃する中越え14号3ランを放ち、突き放す。だが、その裏 阪神2番手・松田が7番 ルーキー倉本にプロ初アーチとなる1号2ランを浴びて、再び2点差に迫られた。

「打ったのはストレート。1点差に迫られた直後だったので、いい所で一本打つことが出来て良かった」。一試合2本塁打を放った福留孝介外野手は、3ランの感触を振り返っている。

横浜DeNAは追い上げる。7回を高宮で凌いだ阪神だが、8回裏 4番手・福原は先頭 筒香に右中間へ二塁打を許し、一死3塁から6番バルディリスの右犠飛で6対5と1点差 となった。しかし、バルディリスの打球は右中間を突破しそうな鋭い当たりで、好捕した福留の美技でもある。

阪神は9回表DeNA5人目・エレラを攻めて、ゴメス・マートンの連続二塁打で再び2点差をつけるが、その裏 守護神・呉 昇桓は一死後 前夜同点2ランを浴びた代打・後藤に右翼ポール際に2戦連続の4号ソロ本塁打を打ち込まれて、またもや1点差。前夜逆転サヨナラ負けの悪夢がよぎったが、呉 昇桓は失敗を繰り返さない。後続を抑えて、7対6と阪神が際どく逃げ切り、連敗を4で止めた。

極度の緊張からか?ビジターにも拘らず最初にマウンドへ向かおうとしたり、最後の場面ではベンチで手を合わせて見ていた山本翔也投手だが、嬉しいプロ初勝利にヒーローインタビューでは思わず「最高です!」と叫んでいた。「(試合前はチームの)4連敗よりも自分の投球に集中することだけを」考えて投げていた事を告白。強力援護してくれた野手陣に感謝する事しきりだった。

「(山本は)良く頑張ったな。ベイスターズは掴みどころがなかったんじゃないか? 打線は反発力が出て来た。(先頭打者アーチの上本は)そういうどころがある選手。何とか塁に出るという雰囲気が出て来た。(全打席で良い働きの大和を含めて)やっと1・2番が機能して来た。(福留は)2本とも試合を左右するところで打ってくれてるし、守りでも貢献している」。球団1万1試合目は辛勝で5割復帰、首位に返り咲いた阪神だが、 和田 豊監督の表情も柔和に見えた。