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執念の3タテ阻止!

負ければ3連戦全敗となる阪神が、執念の代打攻勢で連敗を止め 首位戦線に踏みとどまった。

連敗中の阪神は6月27日以来1番に鳥谷を戻した。初回 巨人先発・菅野から鳥谷が右前安打で出塁するが、俊介は遊ゴロ併殺に倒れる。2回表にはゴメス・マートンの連打から一死1・3塁となるも、7番 上本の三塁線を襲う打球を巨人・村田が好捕する美技で阻まれ、不安定な立ち上がりを攻め切れない。

それでも3回表 四球・犠打の一死2塁で3番 福留がフルカウントからのフォークボールを上手く捉え、中前適時安打で阪神が先手を取った。「走者を返すことが求められている場面だったし、先制打になってよかった。イイところを抜けてくれた」と福留孝介外野手はチーム31イニング振りの適時打となった先制劇を振り返る。

阪神先発は、今季初めて中4日での登板となる岩田。立ち上がりから低めを強く意識して内野ゴロを打たせろ投球で序盤は2塁を踏ませない投球を見せる。

しかし、4回裏 三振ゲッツーで二死を取った後 5番 長野にスライダーを打たれレフトスタンドへ運ばれる8号同点ソロ本塁打で追いつかれた。その後自らのエラーも絡み二死満塁と攻められるが、ここは打者・菅野を打ち取り脱出している。5回にもトップの立岡にヒットを打たれ、犠打で一死2塁とされるも、坂本・亀井を抑えた。

6回表に阪神は上本の左中間二塁打もあって二死2塁で9番に回ったところで代打・関本を起用した為、岩田はベンチに下がった。5回(101 球) 5安打 4三振 2四死球 1失点と好投の岩田 稔投手は、「今日はゴロアウトが多く取れたし、自分らしい投球ができたと思う。長野選手にホームランを打たれた場面は、二死走者なしだったので本塁打だけはダメだと思っていたが、打たれてしまった。失投ではなかったと思うが、バットに当たるところへ投げてしまったのはミスだった」と反省している。

一方の菅野は6回まで毎回安打を許して何度も得点圏に走者を背負う中で要所を締めるさすがの投球で7回(115 球)8安打 無三振 2四死球1失点と最少失点で試合を作った。

早めの継投に入った阪神は、6回から安藤を投入して、その安藤が2イニングをしっかりと抑える。巨人は8回表2番手・マシソンが登板。阪神は一死後、マートンの右中間二塁打と今成・左翼線安打、上本・死球で満塁のビッグチャンスを迎える。ここで代打・狩野は変化球を2つ空振りした後、3球目の変化球に泳ぎながらもセンター前に落とす適時安打で勝ち越した。更に代打・新井の左前適時安打と鳥谷の左犠飛で追加点。4対1とリードを広げた。

必勝リレーで逃げ切りを図る阪神。 8回は福原が3人で抑えたが、9回裏に守護神・呉 昇桓は先頭6番 阿部に2球目の真っ直ぐを打たれライトスタンドへの7号ソロ本塁打で2点差に迫られる。嫌なムードが漂ったが、代打・堂上の猛ライナーをライト福留がダイビングで捕球する超美技もあって、阪神が4対2で勝ち巨人戦3タテを阻止した。

巨人は今季初の6連勝を逃す。 勝ちは救援の安藤について2勝目。呉 昇桓は23セーブとなった。ヒーローインタビューは、8回表代打でバットを折りながら勝ち越し打を放った狩野恵輔外野手だ。「(満塁でボール球を2つ空振りしたけど)最後は執念で打てて良かった。落ちろ!と願って走っていた。自分らしい良いヒットだったと思う」と声を弾ませる。

「(岩田は)よく1点で凌いだ。その後 安藤が(好投して)良い攻撃のリズムをもたらしてくれた。経験があるので、走者がいても低めに(コースを突いて)投球出来るのは大きい」。同点の場面で2イニングを抑えた安藤を讃え、チーム一丸の勝利に和田 豊監督も笑顔を見せた。「今日はどうしても落とせない試合だし(控えも含めて全員で)よく戦った。(ただし、この3試合の反省として)今日ももう少し早い回に点を取れたら・・・というのはあった」と苦言も呈している。

「まだ(コンディションは)万全ではないんだけど」(平田勝男ヘッドコーチ)苦しいチーム状況を鑑みてトップバッターを務め、千金の打点をあげた鳥谷 敬内野手だが、「打った事のない打順ではないので」と涼しい顔。「勝てて良かった。同じチームに3つやられるのは良くない」。頼れるキャプテンの存在感を再認識させた勝利でもあった。