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能見が7月初勝利。チームは勝率5割に戻す
能見が久々にいい笑顔を見せた。7回を投げて6安打1失点。3回以外は毎回、走者を背負ったが、先頭打者を出したのは4回だけ。能見自身はそこを勝因に挙げた。
7月に入って2試合連続で早いイニングにつかまり、5勝9敗と1人で4つの借金を作っていた。
「抑えていないから勝ち星は付かない。きょうみたいなピッチングをしていかないと、勝ち星は付かないから」
連敗中の投球を冷静に振り返った能見だが、試合後、チームメートに祝福されているときの笑顔を見ると、どれだけ悔しい思いをしてきたかが伝わってきた。
広島とはもともと相性がよかった。試合開始前の時点で、3試合に先発して2勝1敗。完封勝ちも1つあった。本人は意識していなかったようだが、中西投手コーチは「相性だろうな。自信を持って投げていた」と分析した。
ここ2試合は中5日での登板が続いたが、「飛ばすのは変わらない」と、初回からエンジン全開。チェンジアップを有効に使って緩急を付け、内角攻めも忘れなかった。
そんな能見の持ち味を引き出したのは、今季初めてバッテリーを組んだ鶴岡だ。
「もともとフォアボールで崩れるピッチャーではないし、ある程度、大胆に行けばね。きょうは丁寧に投げていたと思う」
開幕当初は梅野と、その後は藤井と組んでいたが、能見が勝てていないということで、「気分転換」(山田バッテリーコーチ)を図ったようだ。
「これを(後半戦に)つなげていかないといけないと思っています」
チームは勝率を5割に戻したが、能見はまだ3つの借金を抱えている。早く返して、あの笑顔を何度でも見せてほしい。