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助っ人の頑張りで1点差勝利

助っ人の頑張りで連敗は免れた。投げては先発・メッセンジャーが8回無失点。打っては6回二死一、二塁からマートンがレフトオーバーの2点適時二塁打を放ち、チームに27イニングぶりの得点をもたらした。守護神・呉昇桓は9回に1点を失いヒヤリとさせたが、後続を断って25セーブ目を挙げた。

序盤のメッセンジャーは不安定だった。初回は名手・鳥谷のエラーや不運な内野安打で二死満塁とし、4回までは毎回、走者を背負うピッチング。しかし、最大のピンチだった初回に、阿部を内角攻めで打ち取ったのが、その後のゼロ行進につながった。

「序盤は苦しみながらだったけど、ダメージは最小限にという意識をいつも持っている。それでゼロで逃げ切れたのがよかったね。(阿部には)風を考えて投げたよ」

きょうの甲子園には強い浜風が吹いていた。その風に「助けられた」と言ったのはマートンだ。

6回二死一、二塁から巨人先発・杉内のストレートをとられた打球は、もう少しでスタンドインという大きな当たりだった。左翼・亀井が目いっぱいジャンプするも届かず、2人の走者を迎え入れたのだが、打った瞬間の感触は微妙だったと言う。

「どうかなと思った。ちょっとズレていて、芯でとらえた感じではなかったから。でも、いつも通りの浜風だったから、助けてくれるかなと。それまでの打席は逆方向に打って風に戻されていたから、浜風が助けてくれたのかなと思います」

7回を投げ終わったとき、メッセンジャーは中西投手コーチから「最後まで行け」と背中を押されたと言う。ただ、8回に18球を要したことで、9回のマウンドは呉に譲ることになった。「仕方なかった」と言いつつ、本人は少し残念そうだったが、6月20日のヤクルト戦以来、約1カ月ぶりの白星を手にできたのだから、ヨシとしよう。

「きょうの勝ちは、自分にとってもチームにとっても大きいね」とメッセンジャー。あしたはすでに4敗を喫している天敵・ポレダが先発だ。きょうの勝ちを無駄にしないためにも、今度こそ攻略したい。