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能見、真夏の鯉料理 !

15安打と久々に打線が繋がり投打噛み合った阪神が、長期ロード2試合目に大勝して連敗を3で止めた。

広島は2季(688日)振り先発の左腕・中村恭。阪神は上本に異変があったか?2番セカンド大和を起用した。本来ストレートに力がある中村恭だが、立ち上がりから変化球を多投する。

2回表に5番マートンは不用意に入った初球スライダーを逃さずレフトスタンドへの 6号ソロ本塁打を放ち、阪神が先取点を奪った。「甘いボールをいいコンタクトで捉えられたね。第一打席のファーストスイングからいいスイングができたよ!」。会心の一撃にマット・マートン外野手が笑顔を見せている。

3回表には簡単に二死を取られた後、大和の何でもない右飛をライトのロサリオが落球。福留四球で1・2塁となり、4番ゴメスの左前適時安打で追加点が入った。「打ったのはチェンジアップ。二死から回ってきたチャンスを無駄にせず走者を返す打撃が出来て良かったよ。昨日は満塁という最高のチャンスで回ってきた打席でアウトになってゲームを終わらせてしまって悔しい思いをしたけれども、今日は新しいゲームだったので気持ちを切り替えてゲームに臨んだんだ」。マウロ・ゴメス内野手は、前夜の反省を込めて話した。

4回表には先頭6番 新井から江越・鶴岡と3者連続二塁打で 阪神は更に2点を追加。能見の犠打で一死3塁となったところで広島ベンチは2番手・飯田を送った。鳥谷四球後、大和・遊ゴロの間に5点目が入る。

3点目の適時二塁打を放った江越大賀外野手は、「打ったのはスライダー。追い込まれていたカウントだったので、なんとか走者を進められるように!という意識だった。それが1・2塁間を抜けてくれた」と話せば、やはり右への適時二塁打で続いた鶴岡一成捕手も「打ったのはスライダー。いいところを抜けてくれた。能見を援護できてよかった」と女房役らしく振り返った。

序盤から援護をもらった阪神先発・能見は、危なげない投球で淡々とアウトを積み重ねて行く。初回 2番 丸の左二塁打を許した後は、6回裏一死 代打・鈴木誠に四球を与えるまで走者を出さない安定した内容。得意とするマツダスタジアムでカープ打線を牛耳った。

広島はルーキー飯田が5~6回を抑えるが、7回表 阪神は3番手・永川を攻めて駄目を押す。ゴメス・マートンの連打と内野ゴロで1点を取り、更に二死満塁から1番 鳥谷の中前2点適時安打で8対0とした。

完封も見えてきた能見だったが、8回裏 8番 會澤にレフトへ6号2ランアーチを放り込まれて失点する。それでも8回(108球)を投げ切り、4安打9三振1四球2失点の堂々たる内容だった。

この夜の阪神打線は、4安打のマートンを始め江越・ゴメスも3安打など連敗の鬱憤を晴らす15安打と打ちまくった。9回裏は歳内が抑えて、8対2と阪神が広島を下している。

「本当は一人で投げ切るのが一番良いけど、2点取られたのが反省と言えば反省。緩急も使えたし、あまり3ボールもなかった。初球ボールでもすぐストライクが取れて1エンド1というカウントも多かったから良かった」。8勝目をあげた能見篤史投手は、ヒーローインタビューでも冷静に分析していた。

中西清起投手コーチは能見について、「申し分ない。ゾーンもチェンジアップも最初から最後まで決まっていた」と振り返った。「(能見は)非常にテンポとリズムが良くて、前半は打たれる気がせず攻撃にも繋げやすかった」。和田 豊監督もベテランの芸術的投球を称賛する。

先制アーチを含む4安打のマット・マートン外野手は「交流戦以降イイ状態が続いている」と言い、マウロ・ゴメス内野手も「しっかり打てる球を逃さず打てたのが良かった」と話した。また、前夜の試合で股関節を強打して欠場した上本に代わってセカンドを守った大和(前田大和)外野手だが、「(普段から内野の)練習もしてるし、出来ると思っていた」と頼もしい言葉を残して、帰りのバスへ乗り込んでいった。