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岩本が救援勝利

中軸が機能する連夜の2ケタ安打で阪神が快勝を飾った。

戦後70年。原爆が投下された8月6日を忘れない為に広島ナインは平和を祈念する背番号86のユニフォームを着用して臨んだ。阪神でもマートン選手が平和記念資料館を訪れるなど、両チームのプレーヤーにとって特別な『祈りの日』となった。

広島先発・ルーキー藪田に対して阪神は初回 右前安打の鳥谷を大和が送った一死2塁から3番 福留が右中間へ7月11日以来の一発となる16号2点本塁打を放ち先制する。「打ったのはフォーク。若い投手が投げるし、先に点を取りたいところで取れて良かった」。先制アーチの福留孝介外野手はクールに振り返った。

阪神は2年目左腕・岩貞が先発。立ち上がりから制球にバラつきのある岩貞は2回裏 會澤に死球をぶつけるなど1安打2四死球で一死満塁とされるが、後続を抑えた。

3回表 阪神は簡単に二死となるが、ゴメスの左邪飛を広島ロサリオが捕れなかった後 ゴメスが歩いてマートン・今成・江越の3連打で2点を追加した。適時内野安打の今成亮太内野手は、「ニ死からゴメス・マートンが繋いでくれたチャンスだったので、何とかしたいと思って打席に入った。当たりは良くなかったが、いい所に飛んでくれた」と話す。

左適時二塁打で続いた江越大賀外野手も、「2-2からのボールを見逃せた事が良い結果に繋がったと思う。詰まった打球だったが、何とか走者を還すことが出来て良かった」と振り返っている。

その裏カープは先頭2番 丸がレフトスタンドへ 13号ソロ本塁打を放ち、反撃の狼煙を上げる。二死から梵がヒットで出ると連続暴投で3塁へ進めるなど阪神バッテリー(岩貞ー藤井)のバタバタぶりが見て取れた。続く4回裏には田中の内野安打から一死満塁のピンチとなり、丸を三振に取ったところで岩貞は降板。代わった岩本は、3番ロサリオに押し出し四球を与えて2点差に迫られる。更にピンチが続いたが、岩本は4番 新井をカウント2~2から外角変化球を振らせて何とか1失点で凌いだ。

3回2/3(84球)5安打 2三振 2四死球 2失点。岩貞祐太投手は、「3回で4点の援護をもらいながら、毎回走者を背負う苦しいピッチングで、先発としての仕事をすることが出来ず申し訳ない」と肩を落としていた。

それでも後を継いだ岩本が5回6回を無失点に抑えて試合を落ち着かせると、広島が中盤立ち直った藪田を代えてリリーフ陣を送り込んだ7回表に阪神が追加点をあげる。この回鳥谷・福留に四球を与えたサウスポー戸田を継いだ3番手・一岡からゴメス・マートンが連続適時二塁打を放って3点を奪い、7対2とリードを広げた。

大量リードとなった阪神だが、7回から安藤~福原~呉 昇桓と必勝パターンを崩さない。9回表には広島4人目・江草から代打・狩野が右前適時安打を放ち更に1点を加え、8対2でガッチリ勝利をモノにしている。

ヒーローインタビューは、4月1日の先発勝利以来 中継ぎで2勝目をマークした岩本 輝投手だ。「新井さんの前で打ち取るつもりで行ったので(ロサリオへの押し出し四球は)悔しかった。(新井を空振り三振に取った球は)狙ったのと違ったけど(ボール球を)振ってくれて良かった。(勝利投手は)嬉しいけど、明日も中継ぎはあるので毎日準備をしっかりして行きたい」。

和田 豊監督も岩本を讃える、「今日は岩本だよな。なかなかこういう場面で順番が回って来なかったけど、走者を背負った時の精神面やマウンドに上がった時の強い気持ち」を高く評価する。打線については、「ヨーイドン!で2ラン。中押し、ダメ押しと理想的な点の取り方だった。(先制アーチの福留は)練習からバットが振れていた。(連日猛打賞のマートンについては)これがマートン! やっとマートンらしくなって来た。クリーンアップが打つとこういう展開になる」とご満悦だった。

最後にこの平和祈念の8月6日にあたって 先制本塁打の福留孝介外野手は、「野球が出来る事を感謝しないと・・・。(また)観てるファンの人にそう思ってもらえるようなプレーをしたい」と改めてコメント。マツダスタジアムをあとにしている。