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一軍試合速報

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まさかの一発!

好投のメッセンジャーが伏兵の一撃に沈んだ。どんなに押していても負ける時はこんなもの・・・その典型のような試合である。

横浜DeNA先発左腕・砂田に対する阪神はベテラン福留を休ませる為1番ライトに中谷を抜擢。鳥谷は3番に据えた。立ち上がり 制球不安な砂田から大和のヒット、鳥谷・四球の一死1・2塁として4番ゴメスの右前適時安打であっさり先制するが、その後の二死満塁では江越が左飛に倒れた。 
 
「打ったのはストレート。チャンスの場面で自分の仕事をすることが出来て良かったよ」。3試合連続打点・先制打のマウロ・ゴメス内野手が振り返る。

その後も走者は出るが、得点圏であと一本がなく、ナックルカーブなどを操る育成出身2年目・砂田の大胆な投球に翻弄される。砂田は5回(90球)6安打0三振2四球1失点と見事に試合を作った。

阪神先発は中5日のメッセンジャー。立ち上がりから力みもなく、ゆったりしたフォームからの縦割れのカーブが有効に機能して、4回まではノーヒットと申し分なかった。しかし、5回裏 宮崎の左二塁打から二死1・2塁となり、1番 乙坂にストレートを叩かれ バックスクリーン直撃の2号逆転3ランを食らう。結果的には直前 砂田の代打・松本啓を歩かせた事が仇となった。「カッコよかったネ!ホームランバッターだよ!」。試合後 DeNA中畑 清監督は、乙坂の一発をこう評している。

6回(94球)2安打6三振3失点と この日は比較的安定した内容だったが、強いて言うなら2回を除く毎回与えた6四球が戴けない。ランディ・メッセンジャー投手は、「先発としてもっと長いイニングを投げなければいけなかったと思う。本塁打を打たれた一球が悔やまれる」と今季9敗目を振り返った。

反撃したい阪神は7回表 DeNA2番手・須田を攻めてメッセンジャーの代打・今成の右二塁打から二死2・3塁と一打同点のチャンスを作るが、ゴメスは須田渾身の外角速球に見逃し三振に倒れ、追撃出来ない。DeNAは、この須田と3人目・長田が素晴らしい投球で勝利を大きく引き寄せた。

阪神は2番手・歳内が1イニングをピシャッと3人で抑えたが、8回裏3人目の加藤が桑原の右二塁打などで一死満塁とされてルーキー山下に中前適時安打を許し、代わった岩本もバルディリス・嶺井に適時安打を浴びるなど決定的な4点を追加されてしまう。

敗色濃厚な阪神だったが、9回表 代打・狩野がDeNA4人目・大原からレフトへの2号2点本塁打を放ち、意地を見せる。更に二死2塁から4番ゴメスも右前適時安打で続き、クローザー山崎康を引き摺り出す。最後はルーキー守護神が締めて7対4でDeNAが勝ったものの、一塁ベンチとしてはスッキリしない終わり方となった。(勝ちは先発・砂田につき2勝目。山崎康は28セーブ)

3試合連続2ケタ安打(12)も虚しく敗れた猛虎。「追加点が取れなかった!という事。(砂田に対して)ファーストストライクから行ったのはミーティング通り。(プロ初の1番起用で3打数無安打だが)中谷も積極的に打っていたし、タイミングは悪くなかった」。全てを否定する訳ではないが、和田 豊監督は無念の表情で振り返る。「(それでも)踏ん張っていれば何かが出来る。それが今日は出来なかった」と吐き捨て、スタジアムを立ち去って行った。