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脇役・坂がお立ち台。チーム一丸の勝利!

試合後、お立ち台に上がったのは“脇役”の坂だった。ふだんは守備固めでの出場が多く、打席に立つのは7月15日の広島戦以来、約1カ月ぶり。それでも、スターティングメンバーが打ちあぐねていた中日先発・バルデスから貴重な勝ち越し打を放った。

7回の守備から途中出場していた坂に打席が回ってきたのは、同点の8回二死二塁のチャンス。ボール球を見極め、ファウルで粘ると、8球目のストレートをとらえて左中間へ運んだ。二死から右中間への二塁打でチャンスメークしていた鳥谷は悠々、勝ち越しのホームイン。坂自身も三塁まで進み、続く福留の二塁打で3点目のホームを踏んだ。

「100試合が終わって今季初打点はさみしいですけど、打ててよかったです。ピッチャーも頑張っていたので、何が何でも決めてやろうという気持ちもあったけど、後ろにつなごう(という気持ち)が強かった。とりあえず、打てるボール、当たるボールは振っていこう、その中で見極められればと。粘りながらタイミングが合ってきました」

この「タイミングを合わせる」ということができずに、先発メンバーは苦しんでいただけに、和田監督は坂の打撃を絶賛した。

「いつも守備中心だけど、数少ない打席で結果を出してくれた。後から行く選手が仕事をすると盛り上がる。スターティングメンバーがタイミングを取れない、1打席勝負の選手が打つのは難しい投手を、本当によく打ってくれた。バッティングはやはりタイミングが大事。坂は何とか粘って合わせてくれた」

優勝争いから抜け出すチームには、必ずと言っていいほど脇役や伏兵、ラッキーボーイと呼ばれる選手が活躍する時期がある。これでチームは4連勝。苦手としていた長期ロードで3カード連続勝ち越しを決め、首位を守っている。

「1戦1戦。きょう勝てば、またあしたも、という気持ち」と和田監督が言えば、坂も「1試合1試合。あしたからも試合は続くので、頑張っていきたい」と言った。阪神ベンチはいま、チーム一丸の雰囲気に包まれている。