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福留 価千金3ラン!

中盤まで競り合う展開も、手負いのベテランが一振りで決着をつけた。

17時開始の神宮決戦。 東京ヤクルト先発・石山から、阪神は1番 鳥谷が3球目・低め速球をライトポール際へ運ぶ5号初回先頭打者アーチを描き先制する。「チームに勢いづけるという意味で、いい一発だと思う。切れずに入ってくれてよかった」。自身5度目の初回先頭打者アーチとなった鳥谷 敬内野手がキャプテンらしい働きに胸を張った。

阪神先発は2年目サウスポー岩崎。初回は二飛・二ゴロ・遊ゴロと3者凡退で立ち上がるが、3回裏 二死2塁から三遊間への2番 川端の打球をショート鳥谷がファンブル(失策)する間に同点とされる。失点した岩崎だが、藤井のリードもあって丁寧かつ大胆に両サイドを突く投球が冴える。4回裏には4番 畠山の左二塁打で無死2塁のピンチだったが、後続を抑えた。

ヤクルト石山は4回表まで毎回走者を背負ったが、2回デニング・4回大引とバックの好守備にも助けられて要所を締めていた。

1対1で迎えた6回表  阪神は一死後、鳥谷・四球と敵失を誘った大和のバント安打で1・3塁のビッグチャンスを作り、3番 福留はカウント3-1からの内角スライダーを捉え右中間スタンドへ運ぶ17号勝ち越し3ランを放った。

右手中指の不調が伝えられる中、ここぞ!の場面でしっかり答えを出した福留孝介外野手が振り返る。「トリ(鳥谷選手)が粘って出塁してくれて、大和があのような形でチャンスを広げてくれたし、何とかその走者を返したい!という気持ちだけだった。最高の結果を出せて良かった」。

 その裏  岩崎はヤクルト3番 山田に左二塁打を許し無死2塁とされるが、渾身の外角スライダーで雄平を見逃し三振に仕留めるなど後続を退けた。6回(104球)3安打5三振2四死球1失点(自責0)。岩崎 優投手は、「全体的にコントロールがバラついていたが、藤井さんがうまく変化球を混ぜるリードをしてくれたので持ち直すことが出来た。(福留の3ランで勝ち越した後)点を与えなかった事は良かった。(リードして)すぐに相手に点を与えてしまったらゲームの流れが分からなくなるところだったし、そこを抑えられた事は次回以降の登板にも繫がるんじゃないかな?」と話した。

7回表 阪神は今成のヒットと犠打で二死2塁として、岩崎の代打・狩野が中越え適時二塁打を放ち、5対1と差を広げる。鳥谷も中前安打で続くが、センターからの好返球に走者・狩野が刺された。「打ったのはフォーク。二者連続でバントしてでも得点圏に走者を進めた場面で僕を起用してくれたベンチの期待に応えたかった!」。貴重な追加点をあげた狩野恵輔外野手は、笑みを浮かべる。

8回には無死1塁で福留が左中間への適時二塁打。大和が長駆生還したが、福留孝介外野手は史上63人目の300二塁打を達成している。

7・8回と阪神は安藤〜福原と繋ぎ、万全を期す。いずれも走者を背負ったが、7回にはサード今成の超美技もあって無失点に凌いだ。最後は歳内が2四球ともたつくも、山本が代打・荒木を二ゴロ併殺に取って6対1で阪神が前夜の雪辱。貯金を再び8に戻した。

 ヒーローは決勝3ランを含む4打点の福留孝介外野手だ。「(本塁打は)久しぶりに芯に当たってイイ感触だった。(バットを借りた荒木と抱擁していたが)気のせいです。荒木が抱きついてきました!」。ジョーク混じりに喜びを表したが、2位と3・5差がついた事に質問が移ると「まだまだゲームはあるし、余裕持って戦える試合は1試合もないので気を引き締めて行く」と真顔に戻っていた。

「(岩崎は)低めを丁寧に突き、高めで空振りを取っていた。(前回一つ)勝った事で、平常心で投げられたと思う。これ位の投球をしてくれたら(先発)5番手でやって行ける」。和田 豊監督は、好投の岩崎を讃えている。また、2番打者として活躍する大和についても、「今までが悪過ぎた。アレだけ守れるし(状態が)ここから上がって来るのは、本人やチームの為にもなる」と目を細める。

これで 4カード連続勝ち越しとなったが、反省もわすれない。「バントがしっかり出来ると点に繫がる。走塁で(ヤクルトに)この3連戦は負けていた。もう一回引き締めて、東京ドームでやる」。真夏の天王山となる次の巨人戦へと闘志を燃やしていた。