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メッセ炎上・マイコに沈黙

マイコラスにほぼ完璧に封じられた阪神が、真夏の天王山初戦に大敗を喫した。

東京ドームに乗り込んだ阪神は、目下7連勝と絶好調の巨人先発・マイコラスに挑む。マイコラスは、いきなり内角直球で鳥谷を見逃し三振に仕留めるスタートで初回を3者凡退に抑える。阪神は早めのカウントから仕掛けるが、結果的に凡打の山を築いて行った。

阪神は中5日でメッセンジャーを先発マウンドへ送る。初回1番 立岡に内野安打で出塁を許し、片岡・犠打の一死2塁からカーブを捉えた3番 坂本の中前適時安打であっさり先制点を取られた。2回は亀井・小林の長短打で一死2・3塁とされるが、後続を抑える。

球自体には力がある メッセンジャーだが、コントロールの精度が甘くイライラが募る。3回裏には坂本・阿部・長野に3連続四球を与え一死満塁。亀井は三振に斬るも、続く7番 村田には内角直球を読まれ、走者一掃の左適時二塁打を浴びて4対0と差を広げられてしまった。

4回にも投手のマイコラスにヒットを打たれ、片岡の左二塁打と坂本・四球でまたも一死満塁となって4番 阿部には押し出し四球。5点目を失ったところで、あえなくノックアウトとなった。この後のピンチは2番手・歳内が何とか抑えたものの、大事な一戦に3回1/3(85球)7安打3三振5四球5失点では、いかにも不甲斐ない。「先発として長いイニングを投げることが出来ず、悔しい」。ランディ・メッセンジャー投手は、広報を通じて短いコメントを寄せている。

マイコラスは真っ直ぐに加えて変化球のコントロールも良く、阪神打線に狙いを絞らせない。阪神は6回表ニ死までパーフェクトに抑えられる。代打・梅野の三ゴロをサード村田がグラブに当てて逸らすエラーで初めて走者を許したマイコラスは、続く鳥谷に四球を与えて二死1・2塁。2番 大和を遊ゴロに打ち取るが、ショート坂本が二塁へ悪送球を投じてノーヒットのまま失点となった。

やっと1点を返した阪神だが、その裏  3番手・金田は先頭2番 片岡に左中間への 6号ソロを浴びて再び5点差。更に一死満塁から7番 村田の中前2点適時安打で8対1と試合を決められてしまう。

7回表 阪神は先頭ゴメスが左前へ漸くチーム初ヒットを放つが、続くマートンは二ゴロ併殺打に倒れてマイコラスを崩せない。マイコラスに全くタイミングが合わない猛虎打線。8回には伊藤隼・新井と代打攻勢も不発に終わる。結局、僅か95球で1安打完投勝利でマイコラスは8連勝。ハーラートップタイの10勝目を飾った。

天王山初戦を8対1と完敗。「(メッセンジャーは)慎重と言うか?制球が悪過ぎた。(マイコラスには)狙い球を絞ってもタイミングが取れていない。ちょっとずつズラされている。塁に出る。揺さぶる事も出来なかった」。和田 豊監督も完全に脱帽だ。

マイコラスに関しては、「どの球種も良かった」(マウロ・ゴメス内野手)、「投手としてやるべき事を全てやられ、付け入る隙がなかった」(マット・マートン外野手)と各打者 異口同音にお手上げだった。関川浩一打撃コーチも「タイミングがズレる。(投げ終わるまでに打者の上げた)足が先に着いてしまう。低めの球が動いていた」と振り返った。

今季10敗となったランディ・メッセンジャー投手は、「(今夜の事は)イイ意味で忘れたい」と言った。ベテラン福留孝介外野手は次のように話す。「負けた事は仕方ない。切り替えることが大事」だと・・・。指揮官も「引き摺るような試合じゃない。また切り替えて、明日行きます!」と気持ちを新たにしていた。